稲作の起源 イネ学から考古学への挑戦

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稲作の起源 イネ学から考古学への挑戦

  • 著者名:池橋宏【著】
  • 価格 ¥1,705(本体¥1,550)
  • 講談社(2015/07発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062583503

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内容説明

縄文稲作はなかった。稲作のルーツは焼き畑農業ではない。サトイモなど水辺の根菜栽培に起源を持つ、「株分け」栽培から生まれた。イネ学最先端の知見から水田稲作という世界の農業上、最もユニークな農耕発生のメカニズムを解明し、照葉樹林農耕論をはじめとする定説の書き直しを迫る。(講談社選書メチエ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

40
日本人にとって水田稲作は見慣れた環境だが、十分に理解されているとは言い難い。連作障害が起きる畑作に対して、水田稲作は連作障害はなく、必要な栄養素に乏しい場合でもそれなりの収量がある。収量が低い畑作には奴隷が欠かせないが、水田稲作は違う。著者は水田稲作を根栽農耕の株分けから発生したとの仮説を述べ、漁撈と組み合わせて行われていたとしている。そういえば古事記の海幸彦と山幸彦の話でも水田稲作と漁撈または狩猟という兼業農家だったことを思い出した。意外と史実を反映しているかもと思い興味深く感じた。2020/10/04

kaizen@名古屋de朝活読書会

25
#説明歌 中国語タイ語が似ている借用語漢字の起源言葉と文化2017/08/10

魚京童!

12
最近ご飯食べてない。やっぱりそろそろ炊飯器を交換するべきだと思う。面倒なのが問題だけど。2019/01/27

maqiso

3
水田作は畑作に比べて開くのに技術が必要だが、収穫量が多く土壌流出や連作障害も起きにくい。焼畑から水田が生まれたと考えるのは難しく、サトイモなどを株分けで増やす根栽農耕から苗代と水田が生まれたと考えられる。タイ語系の人々が長江下流域でイネの栽培を始め、インド・東南アジア・朝鮮・日本などに水田稲作が伝播した。雑穀の畑作が盛んだったインドでは多様な雑種が生まれ、インド型と呼ばれるようになるタイプが東南アジアに伝わり、そこから中国にも広まった。2021/08/16

MIRACLE

2
イネの栽培に至る道筋について、イネ学の立場から、再検証を試みた本。筆者は、陸稲から水稲へという定説をしりぞけ、イナ作は当初から水稲として、長江下流域で、根栽農耕から生まれたという結論を、導き出している。2015/03/29

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