ビッグコミックススペシャル<br> どんぐりの家 それから

個数:1
紙書籍版価格
¥1,047
  • 電子書籍
  • Reader

ビッグコミックススペシャル
どんぐりの家 それから

  • 著者名:山本おさむ【著】
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 小学館(2015/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784091815903

ファイル: /

内容説明

▼第1話/一冊のノート▼第2話/ななふく苑▼第3話/一杯のお茶▼第4話/谷間の花▼第5話/小さな願い▼第6話/悲の淵より▼最終話/議会請願●主な登場人物/田崎圭子(聴覚障害者のための施設「ふれあいの里・どんぐり」に支えられて育った少女。聴覚障害に配慮した老人ホーム建設にむけて運動をする)、国武静子(聴覚障害者のための老人ホーム「ななふく苑」の施設長。ろうあ者相談員として、山村に住む老人たちをバックアップしてきた)、所長(障害を持つ人に働く場を与える共同作業所「TOMO」の所長。障害者自立支援法により、作業所の運営も困難に)、田原敏子(障害があり「TOMO」を利用していたが、障害者自立支援法によって利用料が払えなくなり退所)●あらすじ/圭子が「どんぐり」で仲良くなった郷田トキという老人が、持病のリウマチによって通所困難となり、地元の老人ホームへ入所することになった。だが、聴覚障害を持つ老人は、手話が通じないために十分な介護サービスが受けられないという現状を圭子は知る。“手話が通じる老人ホーム”を作るには多額の資金が必要な上、県の認可も下りていない。それでも圭子は、支援者とともに活動を続けるが…(第1話)。●本巻の特徴/ろうあ老人のために汗を流す、ろうあ者相談員や手話通訳たちがいる。障害者自立支援法という“美しい法律”に苦しめられる障害者たちがいる。そして、彼らを助けようと立ち上がった人たちがいる…社会のあり方を問いかける感動作!●その他の登場人物/谷口ひとみ(「ななふく苑」の新人職員)、風間(「TOMO」の新人職員)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

17
完結したと思った「どんぐりの家」にそれからがありました。障害を考える上で終着点はないですね。介護保証制度、自立支援法、高齢者福祉、福祉制度は日々、現実と政策の間で後手後手に回りながら変遷していくことを実感しました。 きっと「それからそれから」も有り得ますよね。2021/02/05

rokoroko

9
Oさんと言うヘルパー仲間がいた。手話通訳の資格をもっているのになぜヘルパー?と思っていた。私の所属していた所は社会でもあまり豊かではない人達の所に派遣されるので手話も通じない方が多かったからだ。でも必要なんだとわかった。利用料の問題は老人介護でもある。生活保護を受けていた方が手厚い介護を受けられる場合もあって、理不尽だと涙流したこともある。今までの福祉の経験が思い出されて良い本に出会ったと思う2018/06/28

tellme0112

8
タイムリーに読みたかった。自分がプレイヤーであることを思い出させてくれる。そうだったそうだった、病人から布団をはぎ取るような制度…という言葉が心に残る。作業所、辞めますが心に残る。テレビに出たがるおっちゃん、明るくて好きだな。なんかもっと、いろんな面白いキャラで、明るく描けないもんかなとは思った。一巻で終わらそうとするからこうなる。2018/02/08

Aiko

4
〜それから〜では、「聴覚障がい者と介護保険制度」と「障がい者自立支援法」がテーマ。(「障がい者総合支援法」へと改正され、来四月施行されますが、彼らの願いは届かないままです。)相変わらず、ドラマチックすぎるかと思うものの、問題提起のためには必要かなと。涙なしでは読めません。2012/10/07

kentaro mori

3
「自立支援法」、その聞こえのいい法は、弱い人を苦しめる悪法だった。ぼくたちの生活はそうした「聞こえの良さ」と引き換えに、弱い人たちを切り捨てることで成り立っているのだ。そのことをどう想えばいい?2018/06/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/176249
  • ご注意事項