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内容説明
オリンピックに3大会連続で出場し、2012年のロンドン五輪では銅メダルを獲得した、元・全日本女子バレーボール代表キャプテンの竹下佳江氏が語る、仕事と人生の成功法則――。13年の現役引退後、ゲームの解説や子供たちの指導など、バレーの魅力を選手時代とは異なる形で伝える仕事に取り組むなか、竹下氏は、周りを支える喜びを自分の喜びに変える「セッター思考」の重要性に改めて気づいたという。そんな“人と人をつなぐ技術”は、きっと会社でも役立つし、友人とのつき合いや家庭でも使えるはず……。そこで、「セッター思考」はどうやって磨けばいいのか、「火の鳥NIPPON」の一員として世界を相手に闘ってきた経験をベースに、あらためて考え直したのが本書だ。全員がアタッカー型やリベロ型では、チームは決してうまくいかない。いまの時代、セッター思考こそ一人ひとりを輝かせ、チームを、組織を、そして日本を元気にする可能性を秘めているのである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
metoo
59
セッターの考え方を、そのまま会社でも通じる的なビジネス書として纏める頁が勿体無い。著者のクールで熱いバレー人生を詳細に語ってくれれば読者は各自各様に汲み取り吸収する。中高バレー部だった私は彼女のトス回しに、魅せられていた。彼女の、ストレートにアタックを打て!と思い込めたトスをクロスに打った時には、テレビを消すことも度々。挫折、引退、復活などを経て掴んだ3度目のオリンピック、ロンドンの銅メダル。指を骨折していた後日談には驚愕した。これからは後進の指導だけでなく、是非とも、代表チームの監督になって欲しい2016/12/10
ばりぼー
50
先頭に立ってグイグイ引っ張るアタッカー型リーダーとは異なる、レシーバーとアタッカーを繋ぎ、スタッフと選手を繋ぐ「接着剤」としてのセッター型リーダーの心得集。シドニー五輪出場を逃し戦犯扱いされた辛い過去や、悲願のメダル獲得を成し遂げたロンドン五輪の内幕などについて、司令塔であった竹下選手自身の言葉で語られる第2章が最大の読みどころ。覚悟の足りない選手はもっと遠慮なくズバッと斬ってくれてもいいくらいですけど(笑)。無理にビジネス啓発書にする必要はなかったように思いますが、恐らく本人の意向ではないでしょうね。2015/10/12
panashe
26
世界最強最小セッター竹下佳江さん。竹下が言う通りホント「女はめんどくさい」だからこそセッター思考は必要なんでしょう。個人的には、バレーの話だけで十分面白かった。ビジネス書の必要もないと思うけど、まぁその辺り大人の事情なのかな? しかし、五輪銅メダル直後の出版じゃなくて、"今"ってのも竹下らしい(笑)2015/11/04
morinokazedayori
23
★★★★★元オリンピック選手の著者が説く、リーダーシップ論。ぐいぐいひっぱるアタッカー型のリーダーと違って、セッター型のリーダーは周囲とのコミュニケーションを大事にし、みんなの長所を見つけていかしていくという。一度挫折の経験があるからこそ培われた本当の強さ、繊細さ、粘り強さを兼ね備えた著者は、理想的なリーダーだったのだろうな。バレーボールの一戦一戦のドラマの部分も、もっと読んでみたいと思った。2015/10/10
kawa
17
「役は人を創る」その言葉のお手本のような内容。竹下さんの人(自他ともに)に対する観察力と対応力は素直に凄いと思う。読みやすい本なのだが深い。2016/02/03