内容説明
日本仏教1500年──。6世紀の仏教公伝に始まるその受容から、15世紀後半以降の体質変化、葬送儀礼への変貌(=仏教の日本化)、近代の民衆仏教の勃興までを描く。各時代の文化・思想にも光を当て、仏教史・文化史・思想史のコラムを配した。図表・写真・年表も充実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
4
昔、印哲の友人に「仏教の勉強をしようと思ったら最初に読む本は?」と質問した時のレスポンスで挙げられたうちの一冊。最初に聞いたときは「おや」と思ったけれど、かなりの良書。あえて例に出すなら、佐藤弘夫の『鎌倉仏教』って本。個人的にかなりの名著だと思うのだけど、最初レグレス文庫から初版が出たときは黙殺されて、ちくま学芸文庫から再刊されたら読まれました、という。この本もそういう一冊かもしれない。(そもそも知らない人が多いのだろうけれど)日本史の勉強にも役立つので、高校生のうちに読んでおくと良いと思う。2021/01/17
naagita
1
レグルス文庫。「民衆仏教」史観で記された日本仏教史概論。創価学会が自らを日本仏教の歴史の中に位置づけようとした試みのようにも読み取れる。手堅い内容。2009/02/12
みずたま
0
仏教の伝来、発展、衰退。日本の宗教は未だに仏教と言われてはいるが、日本仏教の衰退は江戸以前からはじまっている。神道や新興宗教との関わりなども書かれていて興味深かった。2020/06/16
こうきち
0
なるほど。面白かった。権力との付き合い方が、宗教教義に影響するんだな2019/01/31