内容説明
地上から病気を根絶する画期的発明だった【医療虫】。その突然の暴走により、世界は一変した。男性感染者は怪物化し、死してもゾンビとなり人々を襲う。そして女性感染者は異能の力に目覚めていった。危険な医療虫感染者隔離区に、ひとりの美女が治安部隊の隊長として赴任する。名は乾月。彼女は自らの中に「地獄」を持っていた――。牧野修×カラスのコンビが魅せる、新本格ゴシックアクション!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
18
あらゆる病気を根絶するべく産み出されたナノマシーンの暴走により、感染した男は怪物化してゾンビになり、女は特別な能力を得る世界。そんな世界の中で、感染者を収容する特区を維持するヒロインズの活躍を描く本作は、世界観に反比例して、カラリと明るい。例え残酷な結末を描いていようとも。第一話で語られた、部下たちの能力の無意味さが裏返って戦闘力にプラスされる辺り、ジョジョのスタンドバトルのよう。また主人公のお腹の“地獄”が単なる四次元ポケットではなく、なんだか得体の知れない感じか怖くて良いな。2015/10/21
海猫
15
キャラクター、グロ描写、設定など全てにおいて濃くアクが強い。著者はあとがきからして狙って人を選ぶ作品を書いている様子。こちらも狙った面白さが読めて堪能。2012/06/24
miroku
13
牧野修&ゾンビ→バイオハザード・ノベライズ→・・・なるほど。単純に面白い作品だった。2013/09/14
たこやき
12
ゾンビ、異能力者によるアクション小説。首を切り取った、だの、内臓を食らった、だのもあり、映像化すると血みどろのえぐい描写が増えそうなのだが、読んでいる最中は不思議とそれを感じない。むしろ、主人公らがの血まみれで戦う描写が、著者があとがきで書く「強い女」感を引き出すアクセサリとなっているように思う。裏の設定などは色々とあるようだが、この巻では断片が見えるのみ。この辺り、どう繋がるのか、続刊に期待。2011/04/21
肉田肉美
8
ゾンビと怪物と超能力者、三つの要素を「医療虫」という力業の設定一つで束ねた特異な世界観。腐臭漂う「千屍区」を舞台に活躍するのは、それぞれに個性際立つ戦闘美女たち。地獄という名の四次元ポケットから禍々しくも美しい刀剣類を次々取り出し振り回す、スタイリッシュな暗黒戦闘ドラえもんとでも呼べそうな主人公、ストラップやビーズのじゃらじゃらついたデコレーション銃器で無邪気に戦う女子高生スナイパーなどなど…一人だけでもお腹一杯の魅力的キャラが大挙して登場し、痛快極まりないアクションを繰り広げる。もう鼻血がとまりません。2010/11/17
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