内容説明
父の仇である新谷軍兵衛を討つ為に、江戸へと向かった矢萩夏之介と従者の小弥太。首尾よく仇の所在を突き止めたのも束の間、相手はすでに江戸を出奔し、東海道を渡ったという。すぐにふたりは、軍兵衛の後を追いかけようとするが――。待ち受ける陰謀の数々に、ふたりは無事に本懐を遂げることが出来るのか!? 新シリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
77
単体の世直し時代小説としては密度が濃く、二転三転する展開もあって読ませる。が、仇討ちもの旅もののシリーズ開幕巻と考えるならフックが弱い。仇役の人物の描き込みが無さすぎるし、主役コンビにも本懐を遂げたいという意思があまり感じられないのでこれだと仇討ちなしの世直し漫遊記でよいのでは?という気が。あくまでも初巻なので足りないと思った点は今後、補われるのかも。2015/06/21
とし
57
仇討ち東海道「お情け戸塚宿」1巻。新シリーズ、京都三条迄の仇討ち旅になるのかな?仇役軍兵衛の姿が見えず、各宿場で軍兵衛が仕掛けた罠に翻弄されるパターンかな、矢萩夏之介と従者の小弥太のコンビ、夏之介がぴりっとしませんね。次巻を待ちましょう。2015/10/17
suzu
5
もひとつでした2020/04/24
めにい
5
仇討ちのわりにはのんびりとした歩みで、主人公たちの思惑とは全然違う展開もあり、少々イライラするときもある。その割にコメディ風味がないのが残念。2015/06/26
goodchoice
3
話の基本的な構成は、仇を追い求めて旅をするというよくあるパターンで最近では鈴木英治さんの「若殿八方破れ」とかぶる感がある。「若殿」の主人公が藩主の跡継ぎで男っぽい感じだったのに比べ、こっちの方は少しひ弱な感は否めない。だいたい仇討ちの旅のしかも最初でどんな理由にせよ、寄り道するというのは考えられない。しかもその仇が結局その場に留まっていたという都合の良い展開は、ちょっと頂けない。小杉さんにしては筋立てが甘くて、どうかと思った。2015/07/16
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