- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
戦後七〇年を迎える日本が瀕する外交の危機、そして危機における外交の在り方とは。首相談話、靖国、尖閣、慰安婦と徴用工、北方領土の五つの論点から中韓米露関係を考える。元外交官が「遺言」として綴る打開策。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
255
著者は元外交官ながら日本の利益を真剣に考えていることが伝わった。外交って難しいなぁと思った。どんどん国際情勢が変わる中注視していきたい。2015/07/23
masabi
9
元外交官にして現京都産業大学教授の筆者が近年発表した論考を収録している。歴史認識問題、領土問題を中心に論じる。日本は中国、韓国、ロシアに対して歴史問題とナショナリズムとが合わさった複合的な問題を抱えている。それぞれが単独の問題でも難題だが、日本は中韓連携と中露の接近というより困難な事態に直面する。筆者の提言は相手の立場を理解した上で双方が納得し得るものではあるが、その実現に際しては政府国民両方に賢慮を求めることになる。2016/01/03
Happy Like a Honeybee
7
中国、韓国、ロシアとの諸問題。地政学的には不可避だろう。 外交の専門家だけあり、歴史的背景の理解が深まった。 慰安婦問題で中国と韓国が連携したら?佐藤優氏の言う、遠隔ナショナリズム…。 日韓の司法戦争。近代日本を再考できる一冊。2015/09/13
松村 英治
2
妥協ではなく、確固たる信念があれば、51を譲っても勝負には勝てるということか。2015/09/10
なお
1
相手に51を譲る交渉の意義は分かります。ただ突然領土を主張してきた尖閣問題や解決したはずの徴用工問題でも交渉のテーブルに座り相手に譲歩しなけれはならないのはどうにも感情的に反発してしまいます。でも、それでは交渉は進まないのは確実であり元外交官として現実的な提案もしくは考え方を提示してくれたと思います。ロシア外交についてもかなり踏み込んだ内容でありびっくりしました。 ただ年表を加えてほしかった2016/01/17