幻冬舎文庫 その後のツレがうつになりまして。

著者名：細川貂々【著】

幻冬舎（2015/07発売）

• ISBN：9784344413030

内容説明

仕事のストレスでうつ病にかかったツレは、明るい前向きな人間から、暗いがんばれない人間になった。でも、三年間の闘病生活を妻とともに乗り越え、回復したのだ。ツレの性格は以前と違うし、あきらめたこともたくさんあるけれど、ふたりは少しずつ変化を受け入れていく?。うつ病後の日々を描く大ベストセラーの純愛コミックエッセイ第二弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[mitei]

前作のツレがうつになりましての後日談、裏話がメイン。こういう本を出して自分と同じ悩みに陥ってる人、無理解な会社、つれの鬱の深さなど色々知る事が出来て、つれにとってもいい効果を生んでるんだなと思った。

2017/08/02

[海猫]

前作よく覚えてないけど、内容としてはある程度回復してからのケアや社会復帰がメインといった感じ。全体的に自然なポジティブさが漂っているのが良い。私も人混みやテレビ怖いとか、電車に乗れないとかなってしまったしなあ。うつ病持ちとしてはあるあるネタが多くてその意味でも楽しかった。病気になったらなったで、それなりの生き方模索するのもまた生きがいになるかもね。

2015/09/29

[ちーちゃん]

うつ病が治った後のツレさんの状況が綴られていました。時々再発しつつも薬を飲まなくても大丈夫なくらいに回復された様で安堵しました。うつ病を経験して前とは違った性格になったとのことですが、大らかになられた様な感じで良い方向に変わられたのではないかと思います。本作では、ツレさん視点でうつ病になってどうだったかにフォーカスしている様で、前作に引き続きうつ病の症状や対処法が紹介されていました。うつ病を発症する前のツレさんの性格と自分の性格が一致している部分が多く、自分も気を付けなければと身が引き締まる思いでした。

2023/09/13

[Kawai Hideki]

「ツレがうつになりまして」の執筆の経緯や、本を読んだ人からの反響／質問への回答、うつ病で手放さなければならなかったモノと、逆に手に入れられたモノ、うつ病の渦中で、夫婦はどのように対処してきたかを振り返った本。そんなに網羅的でもないし、専門的という分けでもないけれど、ツレさんが病気から回復していく「変化」のエピソードは、どれも小さな一歩ながら大きな幸せが伝わってきて、良かった。

2017/03/20

[mariya926]

『ツレがうつになりまして』と『７年目のツレがうつになりまして』は読んでいたので大まかな内容は分かりますが、今回は生活面や立ち直るまでという部分が、より丁寧に描かれていました。夫が仕事が出来なくなると生活面が大変ですよね。しかし逆にそれをバネにして、ツレがうつになりましてを発売し人気な作家さんになります。本にかいてあるのと、実際に違った部分を描いて、読者さんの中で共感できる人もいて良かったなと思いました。「病気になったことは恥ずかしいことでもなんでもない」って横で支えてくれたのも良くなった一因だと思います。

2024/09/03