内容説明
『歴史家と母たち』『ヘテロトピアの思考』『超越と横断』等で歴史や思想史に斬新な視角を切り開いた著者の批評集。サイードやスピヴァク、ギンズブルグ、アガンベン、高橋哲哉らとの思想や方法論の親近/同調/批判の言説をつうじて現代思想の深部を直撃する。自身の思想史的経歴をたどる冒頭のコーネル大学講演をはじめとするいくつかの講演、口頭発表をふくみ、手紙や書評、追悼文等のさまざまな形式で、ヨーロッパ思想史から沖縄問題まで幅ひろいテーマを論究する。
目次
Ⅰ
歴史の暮れ方に歴史を再考する
ヴィーコとヨーロッパ的諸科学の危機
歴史を開くために──わたしの内なる「琉球人部落」から
Ⅱ
追悼エドワード・W・サイード
無調のアンサンブル──エドワード・W・サイードと人文主義の精神
〈言説のヘテロトピア〉への自己定位
素のままのサイードの声に触れる
得策ではなかった結語?──「サバルタンは語ることができるか」改訂版への熱いうちの覚え書
グローバリゼーションとポストコロニアル批評の可能性──G・C・スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』を読む
Ⅲ
記憶と歴史のあいだで
歴史記述と倫理──高橋哲哉からの問いかけに答える
四〇年後の『歴史とは何か』
サルヴァトーレ・セッティスの方法
自己の脱中心化をめざして
系の歴史学から読解の歴史学へ──二宮宏之にとってのギンズブルグ
Ⅳ
法の〈開いている門〉の前で
アガンベン読解のための第三の扉
「神話」としての君主?──グラムシのマキャヴェッリ論への批判的傍注
都市のノスタルジックな形態学
新しいエシックスの鼓動
「水平軸の発想」にささえられた「共生」の思想
ビブリオグラフィティ(2002-2006)
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