内容説明
英国でただひとりの女性医師であるガレット・ギブソンは、下町の救貧院での診察の帰り道、たちの悪い男たちに付け狙われる。そのときスコットランド・ヤードの元刑事で現在は内務省の諜報員イーサン・ランサムが現れ、彼女を助けた。２年前に彼女がレディ・ヘレンと共に治安の悪い地区を訪れたときと同じように。
ガレットの危機を察したように現れるランサムだが、なぜか彼女と深く関わろうとはしない。振舞いは謎めいていて、アイルランドの過激な民族主義勢力が起こしたとされる爆破事件に関わりがあるという噂もあった。真実を知りたいと願うガレットだが……
ヒストリカル・ロマンスの女王リサ・クレイパスの筆致がますます冴え渡る〈レイヴネル家〉シリーズ最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
この作家さんの何が好きって、貴族の称号など歯牙にもかけず生きる一般の人々を誇り高く描写できるところ。今回は実在した英国初の女性医師をモデルにした女性と彼女をひっそり守る謎の諜報員のロマンスですが、当時の医療や警察のシステムといった部分が細かくリサーチされていて、すごく面白い！特に彼女の手術の描写は圧巻でした。…輸血はぞっとしたけど…。とにかく素敵な一冊でしたが、出てくるだけでおかしい次男坊がもう最高で最高で…早く彼の話が読みたいなあ。…デヴィルの娘って…まさか…？2020/07/20
ＫＡＺＵ@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
27
読み友さんが、最後の一行にキュンときたって言ってたけど、わかる、わかる。他にも思わずにやけてしまうシーンが散らばってて、とっても良かった(☆∀☆) そして、ウェスト！！ サイコー(^з^)-☆ 次は是非、ウェストを主役にして欲しい(☆∀☆)2019/12/22
菫子
24
レイヴネル家４作目(女医ガレットと諜報員イーサン)は３作目とは打って変わってしっとりとした大人なロマンスで、影のある肉体派ヒーローに酔いしれました。設定はヒストリカルだけど、ヒーローは女性の社会進出に対してあるべき言動を体現しているので、現代的な感覚で読んでいても、心地良く元気づけられました。無敵のヒーローが瀕死で横たわり愛を告白するなど、お決まりの萌え要素もたっぷり！リサ・クレイパス作品の魅力がぎゅっと詰まった作品です！大好き。 (原題 Hello Stranger)2019/12/24
Miyuki_fsog
19
『これ レイヴネル家シリーズなの⁉️』って なかなかゲットしなかった📖 しかし読み友さんたちのヒーロー絶賛ぶりにそそられて… 前半は細切れに読んだせいか 焦らされモンモンとして なかなか入り込めなかったけど 後半はハラハラドキドキ‼️H/Hも良かったけど ヒーロー･イーサンとウエストの絡みがニヤニヤする程よかったわぁ(σ≧▽≦)σ💓2019/12/21
rokoroko
18
英国でただ一人の女性医師の話。昨日「大江戸ドクター」読んでこの時代にこの手術やるんか・・と思ってそういう話まだ読んだ事あるぞと気が付き再読。やっぱりこの時代に輸血とかしちゃう。凄いたしかセントヴィンセント卿はコケかなんか使った・・（笑）面白いよね・・2021/11/09
