内容説明
戦後、未曾有の国難の中、吉田は首相就任を引き受ける。占領政策の中心を担ったGHQ民政局とは、権謀術数の限りを尽くして渡り合い、最後には、マッカーサーの頭越しに、米国務省と講和の交渉を始める。そして、1951年、サンフランシスコ講和条約に調印。“史上最強の宰相”を、エピソード満載で描く!(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あらあらら
17
護憲とか戦争法案だとか言ってる政治家に読んで欲しい。2016/02/24
Sakie
12
吉田茂の大舞台。サンフランシスコでの講和へ向かう場面はとかく目が潤んでしまって、未来の日本を想う先人たちの気持ちに感じ入った。政治家の在るべき姿について考えた。しかし一転、あとがきで感傷は吹っ飛ぶ。国民は政治を見る目を養えと著者は言う。政治家の本当の仕事は、一般人には見えない事の方が多いのだろう。そして政治の様相は、当時と今と違わない点も多い。それにしたって、小手先の人気取りだったり、粗忽な政策を議論を拒んで拙速に通したり、そんな教養も矜持も目減りが明らかな政治家がのさばる今の政治をどう信頼しろと。2022/07/28
たいよう
8
あとがきにあるように吉田茂は「非常時でなければ昔外交官をしていた偏屈じじい」というのもうなずける。しかし、いろんな評価があるなかで、苦難の時期に真剣に国のために努力した人だということがわかった。話のなかに登場する白須次郎の生き方も気になったのでそっちの話も読んでみよう。2016/01/02
ヤギ郎
6
下巻。吉田茂がサンフランシスコで平和条約を調印するまで、彼の人生を追った本。同著者の白州次郎についての本よりもあっさりした感じで、伝記としての面白みが少し欠けている。それにしても、吉田茂は図太いというかタフな人だったんだな。2017/05/17
ダシポン
3
★★★★☆現在の日本の始まりが多くの人たちの思いに支えられたのだと言うことを実感できる非常に重要な本である。歴史は見る人の視点と完成によって全く違った面を見せるが、事実はまさに劇的であった。政治は国民のためにあるべし。彼がいなかったら、今の日本はどのようになっていたのだろうと深く考える近代史のドキュメントである。歴史の授業はまず、近代を学び、それから古代を勉強すればよいのでは無いかと痛切に感じた。2017/01/04
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