内容説明
日本でいちばん格好いいといわれている男・白洲次郎。明治35年に兵庫県で生まれ、英国へ留学。戦後、吉田茂の側近として日本国憲法制定の現場に立会い大きく関与した。しかし、彼は表舞台には立たずに、在野精神というダンディズムを貫き通すのであった。初めて知る方にもお勧めの白洲次郎評伝決定版。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
48
日本国憲法の成立過程がよくわかる内容だった。この憲法を変えることを後世の人に託して涙を飲んでいったのに、今の時代目の前のことだけに終始しているように感じた。しかし白洲次郎カッコイイな2011/01/29
ころこ
44
昭和恐慌で実家が破産した経験は戦後に役立っただろう。去勢の経験は時代に関係なく、身に付いた胆力が後の糧となる。本書は評伝で、上巻は前半が戦前の話、後半はGHQとの攻防が描かれている。白洲の独立心には戦前に源流がある。人並みの経済的な苦労と妻・正子が差し込む貴族社会の気風、開かれた海外の経験がそれにあたる。下巻に櫻井よしこの解説があることで察せられるのは、そのまま読むということができそうもないことだ。本書では、特にGHQとの憲法制定(改正と表現されている)を白洲自身が「殿をつとめる」と表現しているように、新2024/06/06
Nissy
38
白洲次郎がいかなる人物かはほんの少し知っていただけですが、以前から写真がカッコ良すぎていつか白洲次郎関係の本を読みたいと思っていました。読友さんのいいレビューを読んで手に取りました。いやぁ、面白い!スケールでか過ぎ!上巻の幼少期から英国に留学するあたりは、章のタイトルになっている「育ちのいい生粋の野蛮人」そのままのエピソード満載で楽しめました。2020/08/06
saga
36
【再読】以前NHKドラマスペシャル「白洲次郎」を観たのが購入動機。その時は、ただ格好良さに惹かれたが、下山事件や『日本の黒い霧』を読了後に読むと、本書で語られる白洲次郎が果たしたGHQとの攻防は光と影の光の部分だ。GHQや吉田茂を含めた高官と関わっていたと言うことは、人知れない闇の部分にも関わっていたことを想像させる。それを差し引いても彼の生き様に感銘を覚える自分がいる。2018/05/31
佳乃
35
なかなか今の世の中、こんな風な生き方をしている人なんていないよなぁ。人としても魅かれるなぁ。名前は聞いたことあるなぁ・・・くらいでいてごめんなさい。と、思ってしまいました。2019/11/25
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