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内容説明
時は2393年、世界はかつての面影をほとんど残していない――。本書は、世界崩壊の300年後からいまの世界を俯瞰するという斬新なアプローチを採用することで、従来のノンフィクションの手法では十分に語ることのできなかった、あまりにも明白な「世界の危険な現状」を白日の下にさらすものである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
127
私はこのような本は、えてしてかなり胡散臭さを感じてるのですが、比較的読みやすく資料も結構キチンとしたものであるような気はしました。最近は化石燃料と原発の議論が続いたりしていますが、私は両方とも最もだと感じています。最後は中国がということなのですが、北京のあのスモッグを見ていると皮肉な感じを受けます。2016/03/01
壱萬参仟縁
29
2014年初出。総合的破綻の古代研究:過去の失敗について、特に社会的、物理的、生物学的なシステムの相互作用(や総体)の理解によって分析する学問(11頁)。気温上昇4℃で、熱波と干ばつが常態になる(58頁~)。2050年代になると社会秩序が崩れ始め、政府が倒された(61頁)。2060年、夏期の北極で氷が見られなくなり、永久凍土が解け、シロクマが絶滅した(66頁)。海面8m上昇→人口2割移動(70頁)。フロリダ州は2300年の海水面がかなり内陸まで浸食されていることが理解できる(110頁地図)。2015/09/18
doi
14
(図書館)【内容】2093年に世界は終わった。なぜ世界は終わってしまったのか、防げなかったのか、ということについて2393年時点での歴史家が原因を分析する。【感想】現代から未来を推測するのではなく、未来に立って過去を振り返るという面白い設定だった。内容としてはもちろんフィクションに近いが、全くありえない話ではないということは非常によく伝わる。シンクタンクの下りは特に面白かったし、事実な気しかしてこない。150ページしかない本ですが、ちょっと難しいので一般的な本よりは時間かかりました。2015/10/07
チャー
10
環境破壊による影響について、約400年後の作者が現代を振り返り記すという視点で記された本。作中に記された個々の見解は現代の解釈等を用いておりフィクションの中にも真実味がある。あとがきの対談部分で著者が「情報を伝えようとする科学者の試みはなぜこうもうまくいかないのか」と述べているが、得られた結果と適切な解釈の間には立場によって大きな隔たりがあることに強く同意。誤解やすれ違いはどうしてもゼロにはできないため、発信者はなるべくそれを減らすように努めるしかない。 また、できる限りの予防には努めるべきかと感じた。2020/06/07
読書実践家
9
興味深い一冊。危険が明白であり、こうなると予測できていても手を打てない。政財界の利害衝突。機能的に働かない政治システム。ノウハウがあっても動けない。実業家たちの愚行。自然界に生きる人間が、社会を優先して動けない。南極の氷が溶けるのも時間の問題。皮肉たっぷりの一冊。2016/03/21
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