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内容説明
いつ、誰によって、どんな目的で作られたのか。その源流は何か。どのような人たちに伝承、利用されてきたのか――。日本の言語文化史の中核であった「いろはうた」に秘められた日本語の歴史と、そこに見えてくる現代語表記の問題に迫る。日本語をめぐる知的な営為のあり方を探り、従来の国文法を超克した日本語の姿を描く、日本語史研究の古典的名著。
目次
第1章 以呂波の輪郭
第2章 以呂波の古い姿
第3章 大為尓をめぐる諸問題
第4章 源順と阿女都千
第5章 誦文の成立事情
第6章 『色葉字類抄』の成立
第7章 『下官集』と藤原定家
第8章 『仮名文字遣』以後――以呂波仮名づかいの消長
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aminadab
25
カリスマ国語学者として知られた著者のロングセラー中公新書(1979)の文庫化。不幸にして、いろは歌は「とがなくてしす」というメッセージを伝える暗号文だ、というトンデモ説の典拠として売れちゃった本。実際には、いろは歌やその仲間(「たゐにいで」「あめつちほしそら」など)の最も古い文献を、大矢透など先行研究を検討しながら大学のゼミナールのように読んでいく、すごく固い本。平安時代の激変する音韻変化に対応して定家仮名遣いが生まれるまでを扱う。実は随所で歯が立たなかったり説得されなかったりだが、しかし非常に刺激的。2023/04/05
takao
2
ふむ2024/01/23
そーだ
2
藤原定家に対して、古典の文章を勝手に校訂した人物というおこがましい認識をしていたが、それが間違いだということを痛感させられた。また、前から国学者はいけ好かないと思っていたが、契沖の所業を知り、さらに嫌悪感が増した。その認識もいつか訂正される時が来るのだろうか。2012/08/04
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