内容説明
7993年4月――100年先の技術力を持つコートボニー教授が、長い冬ごもりを終え地上に帰ってきた。時を同じくして発明家の卵、スービ・キュージットは所属する現代魔工機研究会で“飛空艇開発”に取り掛かることに。そんな実験の最中、彼らの前に現れたのは大学で『時間軸さん』と呼ばれる、美少女・リペルディ。
「本当よ、あなたの実験はぜったいに失敗する。だから、やめておきなさい」
彼女が残した不穏な一言から間もなく……予言通りに飛空艇実験は失敗してしまい!? そして再び現れたリペルディは告げる――「世界初の飛空艇開発の栄誉は先に何者かに取られてしまう」と。スービが予言（みらい）を変えるため発明する！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるぼろ
12
発明家のスービ・キュージットとセノで人妻なコートボニー教授の物語の第2巻です。紆余曲折を経てスービは新しい概念で作られた飛空艇を開発するが、それが未来を巻き込んだ思わぬ方向へ変革して…と言うお話。感想ですが…、魔法の革を被った完全SFな話なので何とも難解な作品でした…面白いんですがね…ｗ 話の主題がタイムパラドックスな方向に大分振られているんで頭の中で文字は入ってきてもイメージが中々構築できないと言う、多分前巻よりも難しい話でした…ｗ 次巻あるかどうか分かりませんが、もし出たらまた挑戦して見ようかと…ｗ2015/07/11
CCC
5
スケールが大きくて盛り上がりがあった。未来世界との戦いを、2種類のタイムリープを扱いながら、タイムリープをしない主人公の視点で書き切っているのはもう快挙と言っていいのでは。前作は背景で語る感じ。今作は物語で魅せる感じ。そんな印象も受けた。キャラクターもラノベ的な定形を外さないと同時に思い切った描写もあって楽しいし、ライトノベルSFとしてよくできていた。2022/11/09
真白優樹
5
予言された未来を変える為、奔走する今巻。・・・相変わらず教授は可愛い。それはまあ置いといて今回は未来や運命、予言という事柄が関わるからか更に妙な方向に方向性がぶっ飛んでおり、前巻と空気感は特に変わっていない。・・・というか魔王だのなんだの未来とか凄いな・・・そして三年後に一体何が起きるのやら。 前巻が好きな人であれば楽しめ、そうでない人でも教授の可愛さだけである程度楽しめるのではないだろうか。・・・でも結構こういう技術的なことがメインな物語はそんなに嫌いじゃないんだよな。 次巻も楽しみである。2015/06/24
HANA
4
タイムリープ話。前巻の展開からこの話になるとは思ってもみなかったけれど。思わず違う話を読んでいるような気分にも。でも楽しかった。セーブ、ロードタイプのタイムリープものって読んだことなかったから結構新鮮。よく考えてみればゲームってそうだね、とか思ったり。なんだかんだで続きが気になる。2015/08/24
alafish
4
スケールがでかいうえにカオス。だがそこがいい。世界書き換え合戦が熱いっす。ファンタジー作品でハードウェアに主眼を置いてるのが新鮮に感じられるのだが、自分が無知なだけでこういう趣向のものは珍しくないのだろうか。2015/07/19
