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内容説明
戦争は激しさを増し、殺戮戦へと変貌していった。先行き不透明な日本の未来とは裏腹に、著者は変態としての自我を確立していく。防空壕でマスターベーションをする快楽に溺れ、下級生に征服されたいという欲望に身悶え、自殺に対して強烈な憧れを抱く。我が身を持て余した著者は、日本から逃避すべく満洲特殊鉄鋼株式会社に入社するが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
57
面白い。『家畜人ヤプー』沼正三の自伝だが、この本は元々「天野哲夫」名義で出された本。天野哲夫は沼正三の代理人であったが、後に「沼正三の正体は実は私だ」と言った人。しかし当時からいまだに「天野哲夫は沼正三ではない」と主張する人は多い。という事はこの本も沼正三の自伝ではない可能性大なのだが、だからと言ってつまらない訳ではない。自伝かつ独特な眼差しで書かれた昭和史である。自伝に興味ない人もこの昭和史部分だけ読むと面白いであろう。半藤一利の『昭和史』張りのわかりやすさである。満州に行った著者。お勧め。2014/09/30
しんすけ
3
「集団は変態を造成する」と云う。1930~50年の世界的な兆候であった。ヒトラー、スターリン、ムソリーニ、トルーマン、マッカーシー...と変態を生み出した。現在もその残渣は消えないから、あの時代の狂気を特別のものであったと云うは難しい。『禁じられた青春〈中〉』の背景はそんな時代の前半を描く。 後半では、中国人を人間とは看做さなっかた当時の日本人の姿を描写している。多くの中国人が対日従属に従順で反抗もしなかったゆえに自然に醸成された意識だった。対米従属に反発もしない現代日本人は米国人にとって糞以下らしい。2015/02/04
三田郎
0
戦争に突入。本の中身も上巻の体臭漂う文化史から戦争史、國體観念へと変貌した。リアルな昭和初期の様子は興味深い。2024/12/20
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