牧野富太郎自叙伝

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牧野富太郎自叙伝

  • 著者名:牧野富太郎【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 講談社(2015/06発売)
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  • ISBN:9784061596443

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内容説明

わが国の植物分類学を独力で切り拓いた巨人・牧野富太郎。幼少より植物に親しみ、小学校中退後の人生を独学による植物研究に捧げた彼は、権威による研究妨害や貧困に屈することなく、95年の生涯の晩年まで現役であり続けた。彼が採集した標本は実に60万点、命名した植物は2500余。「植物学の父」が独特の牧野節で綴る波瀾万丈の「わが生涯」。(講談社学術文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひさしぶり

24
「草を褥に木の根を枕、花と恋して五十年」4歳で父、6歳で母を亡くし小学校を中退、東大大学助手の月俸15円で13人の子持ちで借金まみれの植物学の権威の自叙伝。採植の途中に見かけた花の為に翌日又山越する。標本作りに完璧を目指し住まいがでかくなる。荒ぶる自身の自叙伝よりも娘の描く「父の素顔」が家庭には無頓着であったが温かい後姿が見えます。ヤマブキから始まる病院内の話や南天の話など桁はずれの博学さを感じた。絵も凄いよね。本当に植物の精かもしれない。2022/11/29

しゅん

23
学位を持たないまま資料を求めて東大に出入りし、嫉妬による妨害を長らく受けつつの借金学者生活wtih13人の子供、体はすこぶる健康。明治前から敗戦後まで生き抜いた貴重な生き証人なのに、時代に対する言及ほとんどなし。土佐藩出身の政治青年だった時期を振り返る程度。ひたすら植物学ばかりを見てきた人生が綴られる。植物への愛着と興味が晩年に至るまで尽きることがなかった、というのは少し羨ましくなる。娘さんの手記がいい。志賀直哉が牧野について言及した鼎談なども紹介されている。 2023/05/06

マッピー

17
小学校を自主的に中退したにもかかわらず、その後小学校で教師をしたり植物の研究をして学位を取ったりして、その才能は間違いないのだけど、この本を読んで思ったのは、人間付合いの下手くそさ。もちろん彼を庇護したり彼に師事したり友情を育んだりしている人は多くいるけれど、大学の研究室でことごとく上司に嫌われるというのは、彼の方にも問題があったのではないのかな。権威におもねらないと言えば聞こえはいいが、上司に対して見下すような態度を取っていたのではないか。というのも、文章の節々にそのような思いを感じとれてしまったから。2019/10/08

bapaksejahtera

16
1956年出版の同名の本に、個人雑誌である随筆様の「混混録」と牧野夫人没後父を支えた次女鶴代氏の「父の素顔」からなる。日本植物学の礎を築いた大学者。天才ゆえ大いにバランスを欠いた突っ走り型で、支えた人や関係者は苦労したと思うが、性格が明るいことは救いであったろう。明治以前そこそこの資産のある家に生まれ、幸か不幸か両親の死後、その資産を道楽に注ぐ事ができた。偶々それが学問であったことが幸いする。しかしその学問では当然儲けは出ない。実にドラマチックだ。内容に再三の重複があることや文体の不統一も味となっている。2021/07/05

だーぼう

14
読み終わりました。ブログに感想を書く予定です。2023/11/30

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