内容説明
宵闇の新宿。雑踏に色とりどりの風船が浮かび、大音響と共に爆発した!「十二神将」を名乗る爆弾テロリストの、それが東京への宣戦布告だった。さらに浅草寺、六本木ヒルズ、新丸ビルを襲った後、突如、犯人は企業へと標的を変えた。「怒れる神々」と称するテロリストの怒りとは何なのか? 首都が騒然とする中、一人のペルー国家警察テロ対策本部警察官が新神戸駅に降り立った……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
5 よういち
92
何の前触れもなく突如、夜の新宿で発生した爆弾テロ。間もなく「十二神将」と名乗るテロリストが犯行声明を出す。愉快犯の可能性もあったが、十二神将は企業へと標的を変える。一方で元裏稼業に携わっていたが今はスポーツジム経営者として鳴りを潜める田代のもとに、ペルー国家警察テロ対策本部捜査官のミゲル・ヤマグチが人探しに訪ねてくる。◆ここまで書くと重厚かつ確信的なテロと主人公の対決を想像するのだが...私的には十二神将が標的を変えた理由でケチがついて、ここが気になって希薄なストーリーになってしまった。◆福田和代、初読み2022/12/15
すたこ
31
★★★★★「怪物」が面白かったので購入。登録は少ないし、あまり評判は良くないみたいだけど、私は好きな感じ。テロ事件を扱う割には緊迫感はない(笑)ツッコミどころは多々あるものの、読みやすくて物語としても魅力的だった。動機があやふやとか自白があっさりとか、ん?と思うとこもあり、もうちょい足掻いても良いんじゃないかなーとか思っちゃたりもするけど、よく考えたらそこは敢えてのような気もして。でも、軽めのところをもう少し深く描いて長編にしても読み応えがあったかも。田代とミゲルのコンビは良かった!続編として読みたい。2017/12/08
RIN
27
十二神将を名乗って爆弾テロを繰り返す事件が東京で発生、果たして何者が何を目的に?と普通に読み始めたら、比較的早い段階で犯人も動機も明かされた。著者が書きたかったのは動機の掘り下げってことなのかな。福田さんの他の作品も概ねこんな感じだし。『タワーリング』もそうだったが、その肝心の動機に共感や理解ができるかできないかが、本作を面白いと読めるかどうかの鍵かも。因みに、自分は理解も共感も難しかった。むしろ、ミゲルと田代の探偵(?)物語を読みたいな。2015/06/28
ロッシーニ@めざせ正社員
12
テロリストと言えば、「復讐」とか「思想」とかを振りかざすイメージがあったけど、本作では、「生きづらさ」を抱えた者たちが身を寄せ合っているようなイメージが浮かびました。あと、田代とミゲルが活躍する続編か、「逃がし屋」だった頃の田代の話も読みたいです。2013/04/14
はち
7
@70 人が落ちていくのは、判断や選択も多分にあるが運にも左右されうる。皆に言いたいことはあるんだろな。2016/03/01
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