内容説明
久留米藩の懐はまだまだ火の車。そこで藩主・虎之助は〈馬鹿につける薬〉という大儲け間違いなしの商いを思いつき、薬作りに自ら奔走する。そんな折、丑蔵一家を束ねる母・辰の行方が知れなくなった。江戸最大のやくざ・万五郎一家の仕業と睨んだ虎之助は、怒り心頭で殴り込んでゆき……。腕っ節と機転が武器の破天荒大名、痛快シリーズ第五弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
46
虎・・好きだ~スカッとするわぁ(笑)大名もやくざもザックリ言うとやってることは大して変わらないと、この作品は知らしめてくれる(えっ?あなたは思わない?)いろんなシリーズはあるけれど、これも追いかけたい一つです。2015/06/30
ベルるるる
36
金糸銀糸のピカピカ着物を着て、派手な駕籠に乗って目立ちたがって、見かけもやくざ。喧嘩なんて当たり前、人をゆすったり騙したりして、お金を儲けようと真面目に考えている虎之助って、まさにやくざ。「大名の皮をかぶったやくざ」として真剣に生きようとしているみたいで、それが読んでてすご~く愉快^^2017/04/16
み
23
痛快?爽快?虎之介さんカッケー(^o^)吉宗って、暴れん坊将軍のイメージだったんだが(@_@)虎之介さんはどこまで行くんだ?2017/01/21
ぶんぶん
15
【図書館】シリーズ第5弾、ますます拍車のかかる乱暴振り。 「馬鹿につける薬」に奔放する虎之助、しかし、ある訳が無い。 そこに、徳川吉宗も関わり無茶苦茶な結末に・・・ しかし、お辰が無事帰って来て良かった、背中の悪戯はやるせないが。 復活シーンも度肝を抜く場面で爽快! 赤穂浪士の秘密も徐々に判って来た、さて誰をゆするか。 一方、虎之助にも刺客が向けられ不穏な空気が。 ますます眼が離せなくなってきた。 2019/03/27
C-biscuit
12
図書館で借りる。徳川吉宗も出てきた。まだ将軍になる前の話になるが、暴れん坊将軍とは違うイメージであるw。まあ娯楽小説なのでなんでも良いのであるが、そいう意味では、根元にある赤穂浪士の話もどこまで史実に近いのかが気になるところでもある。内容の方は、丑蔵一家の辰が無事に戻ってきたのが、何よりである。相変わらず、やくざと大名の間のギャップをついているところがうまく出ており、バカにつける薬や火除け地の採掘など金儲けを中心に展開していく。個人的には豪華な籠の車輪の仕掛けが面白く、今後も出てくることに期待したいw。2019/08/05




