ハヤカワ文庫SF<br> 死者の代弁者〔新訳版〕(下)

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ハヤカワ文庫SF
死者の代弁者〔新訳版〕(下)

  • ISBN:9784150120047

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内容説明

エンダーによる異星種族バガー皆殺しから3000年後、銀河各地へとルシタニア星の異類学者殺害から20年後、死者の代弁を依頼されたエンダーが星の海を越えてついに到着した。だが、彼を待ち望んでいた人間は誰一人いなかった。入植者たちはもちろん、最初の依頼者もエンダーの出発直後に依頼を取り消しており、最近の依頼者は彼の到着が20年後だと思っていたからだ。だがピギー族だけは、彼と窩巣(ハイヴ)女王の来訪を熱烈に歓迎する! 『エンダーのゲーム』のその後の世界を壮大に描いた傑作巨篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Small World

27
エンダーの長い長い後悔の旅が終結する下巻でした!。面白かったし、エンダーにとっても幸福なエンディングが嬉しかったです。異種族のメンタリティの違いを描いた本作は、ある意味、宗教的でもあるのですが、無宗教の自分も救われた気分になっちゃう感じだったです。(←罪があるんじゃない?w)実は、まだ続編があるので、挑戦してみようと思っています。(Wクラウン作品)2020/03/29

そんれい

18
一気読みでした‼️『エンダーのゲーム』は最後の真実を知る場面が痛々しくてつらかった。この作品は3000年の時をかけた贖罪の物語であるが、読者に希望の光をを与えてくれる。亡きマルコスの代弁、ピギーと契約シーンは泣ける😭。「死者の代弁者」が「破壊者と救済者」の2つの顔を持つように、「病と治癒」、「死と救済」などの矛盾する事象が巧みに物語に組み込まれている。これらの矛盾をありのままに受け入れられるように、固定観念を取り払って物事見ることが重要だということなのでしょうか。2020/02/02

アプネア

14
主軸のテーマは「赦し」だろうか。より良い世界にしたいという希望から、自分達と違う者への偏見が生まれる心の弱さを描き、本当に良くしたいのならしなければならない事は?という問いに真正面から向き合う。異星人と人類といった枠組みのみならず宗教・家族といったコミュニティの垣根を超え、互いに理解を深め合い、受容し、溶け合う。そう言った意味において聖人エンダーは正に触媒の効果を果たしている。人が未だ到達できない遥か上の理想を見せつけられた感も・・・いやぁ世の中にはまだまだ面白いSF小説があるな~2017/09/21

イツキ

7
ものすごく面白かった。ピギー族の特殊な生態と極端に生物種の少ない惑星の真実、前作で行われた殺人の真相など確かにある程度上巻で予想はつく内容はありましたがその真実から紡がれる物語は壮大でありながらも、一つの家族という小さなコミュニティの物語としても心に響きました。そして前作から続いたエンダーの贖罪にも決着がつきとてもスッキリとしたシリーズの区切りとしても素晴らしい終わり方でした。2019/03/21

esbee

6
上下巻一気読みしてしまった。エンダーの最も優れた能力は、異類皆殺しという人類皆殺しぐらいでないと比肩しない“最悪”の行為を行った者として、『それ以上の最悪なんてそうそうないよ』という素直な確信による率直な行動力なのかなと思った2016/03/13

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