内容説明
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中高生レベルのやさしい数学を楽しい会話で学ぶ「数学ガールの秘密ノート」シリーズ第五弾。本書のテーマは、数学に悩む多くの人がつまずきがちな「微分」です。「変化をとらえる」という微分の考え方を、たくさんの実例を通してやさしく解説しています。
「僕」と三人の数学ガール(ユーリ、テトラちゃん、ミルカさん)のトークを通して、「中高生レベルの数学を楽しく学ぶ『数学ガールの秘密ノート』シリーズの第五作。本書のテーマは、多くの人が苦手意識をもつ微分。
中学生チーム(ユーリ)は、点の位置と速度のグラフを通じて、微分というものを直観的に考えます。位置と速度の関係、速度と加速度の関係を見比べながら、世の中の「変化する現象」を数学的にとらえる方法を身につけていきます。
高校生チーム(ミルカさんとテトラちゃん)は、ややこしい不等式を数直線で理解する方法、パスカルの三角形と微分との不思議な関係、それに数列の極限から指数関数の底に至るまでの議論を学びます。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
36
ベクトルを回すやつと間違えて図書館本を借りちゃったけど再読。2015/12/08
えも
26
微分について「変化をとらえる」ための操作という観点から解説。だから多項式と三角関数とネイピア数eの微分しか出てこないけど、それで充分なんだろうね。あとは自分で学べばよいと▼それにしても、やっぱキモは二項定理。統計にも出てくるし、離散と連続の間に橋を架ける凄い奴だなあ♪2017/07/30
ルート
24
いい感じ。高校生の微分の学習の導入にはかなり良さそう。後半の福利計算から派生した話は、さっと読んでピンと来なければ、読み飛ばしても大丈夫だと思う。《速さ》はspeedで、《速度》はvelocity。位置のグラフの二次関数を時刻で微分すると、速度のグラフの一次関数になる。2018/12/28
まえぞう
23
速度、加速度の説明から微分の世界に誘われます。この本では、微分の知識を利用して複利計算から自然対数の底(e)を導く過程が山場ですね。2023/12/15
ゲオルギオ・ハーン
22
微分について知識と考え方を定着させたくて読みました。同じ分野でもいろいろな入門書を読むと良いと思ったのは、本書の微分についての表現と説明がとても分かりやすいことです。とにかく数式で終わるんじゃなくて、グラフに書き直せばどうなったのか、それは何を表すようになったのかがはっきり分かる。例えば、2x²+1を微分すれば4xでそれは等速直線運動をしているグラフなわけで、つまり増え方は一定していると分かる。sinやcosの考え方も学び直せたので良かった。学生時代に読んでたらもっと数学を好きになれたかもしれない。2022/03/10