内容説明
「平和だな、東京は」「そうですね。銃声と爆音で目覚めなくていいというのは快適です」凄腕傭兵の空木晴は同僚の燈華と共に染井学園に転入することになった。その理由とは、美少女であること以外は普通にしか見えない女子高生・榊ユニスを密かに護衛するという任務の為で――。第１回読者グランプリ優勝作の近未来学園バトルアクション堂々登場！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
京和みかん
14
HJ文庫大賞第1回読者グランプリに輝いた作品。作者は水円花帆先生です。内容は、とある民間特殊機関に所属している主人公が一般人の金髪ヒロインを護衛するために一般の学校に潜入する、といった物語。あらすじから分かるようにフルメタを彷彿とさせる人も少なくないはずです。しかしその辺りは差別化のためか、デジタル的なSF要素をふんだんに盛り込み、面白さを強化しています。視覚的情報認識であるとか、なんちゃら電子とか、なんちゃら脳波、みたいな単語にピンとくれば、ぜひオススメの一冊となっています。2017/03/06
nawade
6
★★★☆☆ 第8回HJ文庫大賞読者グランプリ優勝作。戦場暮らしの凄腕傭兵：空木晴が平穏な日常に戸惑いながら普通の女子高生を護衛するバトルアクション。フルメタライクな小説をイメージしていたが、コメディ要素は少な目で主人公の内面的な成長を描くことを重視している感じ。理由こそあるものの凄腕傭兵なのに全般的に押され気味なので、要所要所でスカッとする展開を用意してくれるとメリハリが出て良かったかも？抑圧された分、クライマックスのカタルシスはなかなかですが。メインヒロインよりも後方支援の燈華の方がキャラが立ってる。2015/05/29
真白優樹
4
戦場暮らしの最強の傭兵である少年が力を制限され少女を護衛する物語。・・・主人公の心の成長という部分では某フルメタに通じる要素があり、平和な生活を通して成長していく主人公が中々に魅力的である。・・・身体能力強化も地味だが強力だし。全体的に言えばもっと要所要所で燃える展開を入れればもっと良かったのではないかと思うがクライマックス付近の大逆転劇は中々に良かったのでこの熱量でこの先もぜひとも続けてもらいたい。十分に面白くなる素質はあると思うのでこれからも頑張ってもらいたい。 あえて期待を込め次巻も楽しみである。2015/06/01
1_k
2
残念、半分まで。フルメタと攻殻機動隊のニコイチな方向を狙ったのだろうが、力量が追いつかず。改めてガトー先生の偉大さが分かる。2015/07/03
alafish
2
面白かった。冒頭の数行を読んで、自分の好きな文章の感じだったので手にとってみたが当たりだった。嬉しいね。文章にあらわれているサイバーパンク的なディテールと攻殻ライクなガジェットの運用が良い。2015/06/14
