内容説明
その絵を見た片山はギョッとした。裸婦の胸にナイフが突き刺さり、乳房の谷間から流れる血が床へと広がる。まるで、殺人現場を描き写したようにリアルだったのだ。ある日、絵のモデルそっくりな女性が死体で発見される。片山たちが捜査を進めると、画家までもが殺され――。(「三毛猫ホームズの殺人展覧会」)。芸術、紅葉、そしてミステリー! 「秋の夜長」を楽しむ四編。人気シリーズから厳選したベストセレクション第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
104
短編4話。出展標題(文庫名)。殺人展覧会(運動会),びっくり箱(びっくり箱),幽霊船(卒業),沈没(暗闘)。解説:日本テレビプロデューサ池田健司。片山義太郎の「優しさ、事故より他人の存在や主張を尊重する態度、空気を読んで大切にする周囲への気遣い、女性への距離感、常に受身的な心構え、アルコールへの苦手度」「現代の二十代の若者が併せ持つメンタリティの特徴」。テレビドラマでは,三毛猫探しが重要。プロダクション所属の十数匹の三毛猫に,どんな状況でも逃げない猫がいたとのこと。めでだい。2013/07/03
事務所ひとり
12
既読の作品ばかりだったけれど、表紙がかわいいから許す!2013/01/17
Norico
10
夏に続いて秋。以前相葉くん主演のドラマで三毛猫ホームズやったときにでた本なのかな?そのドラマの記憶がなくて残念。ホームズ役の猫ちゃん、見てみたかった。2020/09/03
おだまん
10
全て再読なはずなんだけど、片山さんも三毛猫ホームズも、ドラマの顔になっていて参った(^_^;)ドラマよりは絶対本の方がイイ。確かに20年前の話もあるのに全然古さを感じなかったのは不思議。2013/01/30
そうたそ
9
★★★☆☆ どの辺が秋なのかはよく分からないが、傑作選かと思ってもらえばよいかと思う。丁度、相葉雅紀主演による実写ドラマ化の頃に刊行されたようだ。解説では、相葉雅紀が片山の役にピッタリ、と書かれていたが、読んでいても片山に相葉雅紀は重なってこないなあ……。相葉雅紀は好きなんだけどね。傑作を集めたということで、それなりに楽しく読むことができる。トリック重視!みたいな人は手に取るべきではないと思うが、三毛猫ホームズシリーズ読んでみたいけど、どれから読めばいいか……、みたいな人にはピッタリの作品集だと思う。2013/04/22