内容説明
直木賞作家・桜木紫乃にとっての母なる一冊。
私のあこがれてやまないものが、本書のなかにあった。
長く長く大切に読み継がれますように――直木賞作家・桜木紫乃。東北の小都市で、暮らしを愛し、文化を愛し、詩や小説を書き続けてきた女流の見事なエッセー集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
73
病院図書室の本。小野寺苓さん、初読み。岩手県で生まれ育った女性の凛として清々しい文章。育ての母や姑に寄せる愛情深さを感じました。タイトルの「女の名前」は自分の先祖を調べようとした著者が過去帳を紐解くと、家督を継いだ男を産んだ女性も、祖母とか妻としか記述されていなかったと。桜木紫乃さんの解説が良かったです。2021/04/23
かわちゃん
23
☆☆☆☆☆ 大好きな桜木紫乃さんが敬愛する一冊で、自主出版から大手文庫化までした、小野寺さんのこの本を初読み。読メでも感想少ないわ、ほとんど読んでる人いないんだろうなという本なのですが、さすが桜木さんが推すだけあった一冊でした。女性の強さ・気高さ・潔さを、戦後から現代まで様々な身の回りに起こる出来事を通して、明確な一人称で描く姿が凛とした強さを引き立てているのです。エッセイでありながら、ときおり見せる言葉や表現の美しさに、桜木さんの感性がつながるのを見せれらた本になりました。もう一度かみしめたい。2017/03/06
123456789wanko
5
07月。岩手在住の詩人、作家がその日常を綴ったエッセイ。在野の人だが、その筆の運びはアマチュアの域をはるかに超える。生活に根差した視点と、思わず背筋を正したくなるような凛とした言葉たち。そして、その背後に見え隠れする戦争、死。「わが母の醜さを嫌わず」「父と二人の窓」など、家族を描いたものが特に素晴らしい。2015/07/09
さくら
2
女性の名前についての本なのかと思いきや、岩手県南に在住する作家のエッセイ集。たおやかな文章で読みやすく、著者の優しさが滲みでてこちらも優しい気持ちになる。以前行った出雲大社のくだりに共感し、著者を身近に感じた^^2015/12/10
まひろん
1
この本を見つけて買っていた私、えらい。優しく美しい分エッセイ集でした。2024/11/17
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