内容説明
多産多死から少子化へ、資産から負債へ。近代の子ども観はどう変貌してきたか。子どもの誕生・成長・発達、遊びと労働、育児習俗と捨て子、母性と父性、家族と学校など、西洋近代絵画を中心に魅力あふれる子ども図像史を辿り、21世紀の教育と福祉を包摂する新しい子ども学の課題と展望を示す。
目次
第1部 子ども観と教育の図像史(子ども図像の系譜を求めて―近代のヨーロッパとアメリカ絵画をてがかりに;自然の子ども/子どもの自然―ヘレン・アリンガムの子ども表現;ヨーロッパの伝統的子育て―習俗から科学へ;子どもの遊びの社会史―ステラの『子ども遊戯図』をてがかりに;子どもの生命観の変容―「あきらめる生命」から「守る生命」へ ほか)
第2部 子ども観と教育の学説をめぐって(子ども観の非連続と連続―アリエス・パラダイム以降五〇年の子ども観の社会史研究;「子どもの発見」論の再検討―捨て子・野生児・自然児;新しい子ども学と家族戦略―子どもの価値転換の時代を見すえて)
著者等紹介
北本正章[キタモトマサアキ]
1949年徳島県生まれ。1967年からULVAC(日本真空技術株式会社)勤務。青山学院大学文学部、東京大学大学院を卒業後、日本学術振興会奨励研究員、ケンブリッジ大学客員研究員、青山学院大学教育人間科学部教授などを経て、青山学院大学名誉教授。専門は教育学、教育思想史、家族史、子ども学、家庭教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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