内容説明
パーティの終わった夜、ただ一度、衝動的に夫の友人に身をまかせてしまった人妻、厚子。堅物の夫は疑いもしないように思えた。だが、その一年後、彼女の周囲につぎつぎと起きる殺人事件……。満たされぬ孤独な日々を送る厚子の心のなかに、夫への疑惑が次第に大きくふくれあがってきた――。揺れ動く女性の心理を、さまざまな愛のかたちで描いた傑作ミステリー集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
浅木原
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不倫ミステリ7編。全体にこないだ読んだ『影の鎖』よりいい感じ。最初の「冷ややかな情死」がベストかな。9割方は予想通りの話なんだけど、タイトルの意味が回収されるラストで不意打ちの戦慄が襲い来る。表題作はもうちょっと冒頭でミスリードしてほしかった感。「二粒の火」は普通のアリバイものなんだけど、そこから読者の意識をずらす手法がなかなか。最後の「死者からの電話」は真相の動機は大変好みなんだけど、それを納得させるための手続きが足りてないような気がして惜しい。どうでもいいけどカギ括弧の上を一文字開けてるのはなぜ?2015/01/27
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