- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
音楽のない時代に生まれ育った父。音楽があふれる時代に生まれ育った息子。父はいかにして西洋音楽と出会い、息子はいかにして音楽家(チェリスト)になったのか。そして、二人の音楽に対する考え方はどのように変わってきたのか……。音楽が家族のコミュニケーションの中心になっている渡部昇一家で、音楽が家族にどのような影響を与えてきたのかを紹介する父子リレーエッセイ。渡部家の三人の子どもたちはすべて音楽家になっているが、本書を読むと、なぜ三人とも音楽家を目指すことになったのかがよくわかる。そこには、音楽を媒介にして成立する良好な家族関係があり、音楽との出会いが人生を深め、家族を豊かにすることがよくわかる。音楽はただ鑑賞するものではなく、人の人生に大きな影響を与えるもの。そして、豊かな人生を送るために重要な役割をする要素であることが、本書から理解できるはずだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yk_tani
0
親子リレーエッセイという珍しい本。タイトルの「知的生活」は渡部昇一さんが"The Intellectual Life"の訳者であるからみたい?それなりの面白さ。2014/01/25
朝ですよね
0
渡部昇一さんのお子さんが3人とも音楽家になっていたとは知らなかった。父子ともに音楽で神秘的な体験をしているようだ。メン・コンの例のように、蓄積されてきたものが突如噴出するようなイメージで捉えられている。エディンバラの経験はそれぞれが違った観点で面白かった。『ベニスの商人』と『屋根の上のバイオリン弾き』のようだ、という結末ありきでそれぞれが訴訟と貧乏で親切な音楽家について書いたかのように、しっかり構成されていると思った。2021/11/08