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内容説明
人を読書に向かわせる知的好奇心は、自分自身を成長させる原動力である――当代きっての読書人・谷沢永一による画期的読書案内・第二弾。第1部では、勝海舟『氷川清話』、三島由紀夫『小説とは何か』からM・ヴェーバー『職業としての政治』、セネカ『人生の短さについて他二篇』まで著者が厳選した44冊の「ここが読みどころ」という要所を紹介。読者が読まなくても、精髄が理解されるように工夫されている。第2部では「虚名著には手を出すな」「読書の習慣はいつから初めても遅くない」「難しい本に負けないためには、すべてをわかろうとしない」「本は身銭を切って買うもの」「読みたい本を自分で選ぶ」など人生を豊かにする実践的読書術をアドバイスする。また「活字離れのウソとホント」「ミリオンセラーの意味について」「書評の勘どころ」など著者の意見は、読み手にとどまらず出版社への提言にまで及んでいる。 今後の読書が楽しくなる一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
87
これも再読で、「人間通になる読書術」の続編です。この本などに紹介されている本をできるだけ本棚に残し、あとは整理しようと思いはじめました。本のエッセンス、箴言集は主に本(古典)の紹介ですが、第2部は「読書の技術」ということでの実践的な内容となっています。読書家で数多くの文芸作品を読み込まれてきた方なので説得力がかなりあると感じました。2025/02/13
徒生
4
前作『人間通になる読書術』は著者が面白いと思った本の要約だったが、本作はそれに加えて後半が著者の読書論になっている。やはり私には谷沢永一さんの読書論が最もしっくり行く。曰く「読書の場合も、食べ物と一緒だと考えたらいいと思います。食事においては第一に栄養が大切です。したがって、「自分にプラスになるものを読みたい」という欲求はまことに健全で適切なのです。ただし、そこで「おいしいから」という欲求も見落としてはならないでしょう。いくら栄養があるといわれても、人間はおいしくないものばかり食べるのは苦痛です。(続く)2015/12/13
ceskepivo
3
偉人の名言が収められている。佐藤一斎「指導者たるものは、広く世の人々の人情、風習に通じてなければならないが、必ずしも、末梢的なことを何もかも知っている必要はない」。ギリシャ悲劇名言集「いかなる賢者も瑣末なことで悩まない」。2024/05/17
Hiro
2
率直で時に激し過ぎる言説が分かり易くもあり面白くもある著者だが何冊か続けて読むとさすがに辟易する。本書も幾つか新たに読みたくなるような本を教えられはしたが既知の情報の確認が多く、特に巻末の読書の技術のくだりは目新しいことは少なく、あまり参考にならなかった。ひとつには本を取り巻く、流通の変化やデジタル化など、経済社会の激変が読書の習慣を変えたのだ。Amazonができて本の買い方集め方は完全に変わった。本書は昔の読書人向けの本と考えて良い。取り上げられた本は今もいいものばかりなのは言うまでもないけれど。2022/10/12
Sleipnirie
0
まる もっと新版や新訳本が出ても良いと思うんだ。2010/07/21