竹書房文庫<br> マギの聖骨 上

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竹書房文庫
マギの聖骨 上

  • ISBN:9784812490037

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内容説明

ドイツのケルン大聖堂で行われていたミサの最中、修道服姿の侵入者たちが出席者と司祭を斬殺した。犯人の目的は黄金や貴重な美術品ではなく、内部に保管されていた〈マギの聖骨〉だった。キリストの聖誕を祝いに訪れた東方の三博士の聖骨だ。聖骨を奪った襲撃者たちは、世界を一変させる力を手にする。事態の収拾に追われるヴァチカンは、ローマの国防省警察に所属するレイチェル・ヴェローナ中尉に調査を依頼。だが、彼らだけではこの奇怪な盗難と殺人事件に対処できない。そこで、米国国防省内の機密組織、シグマに応援の要請が届く。グレイソン・ピアースは、科学者と特殊部隊の隊員から成る即席のチームを編成し、奪われた聖骨の謎の解明に取り掛かる。彼らは暗い過去の歴史を暴きながら、古代の秘密が眠るアレクサンダー大王の遺跡へと向かう。その先には、神秘と恐怖のベールに包まれたドラゴンコートが待ち構えていた……。マギの聖骨──それは“生命の根源”を解き明かす唯一の鍵。科学とオカルトの境界線が破壊される時、人智の及ばぬ未知の絶対領域が姿を現す!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

144
ドイツ、イタリアなどの重要な史跡を、歴史遺物をめぐって抜きつ抜かれつ謎の陰謀組織と渡り合う。今回の遺物は、マギの聖骨と呼ばれる?謎のエネルギー源。古代から現代へと続く陰謀の歴史、錬金術、ケレン味たっぷり、スピード感も抜群。脂も乗って凄いアクション。 敵か味方か判然としない謎の美女も加わり、怒涛のレースは下巻へ向かう。 この本を読んで以来、Jロリンズをいつも発売日に買うようになった。続編も、いつも楽しみにしている。

トムトム

79
ミサの最中に、誰かが信者を大虐殺!そして盗まれた聖人の骨。誰が?何で?謎と聖骨を追う、戦う科学者集団シグマフォース!銃撃、爆破、色恋沙汰がノンストップです。ドンパチ派手でいいねぇ!面白い!ちょっとツッコミ。「バーニーズマウンテンドッグの全身を覆うこげ茶の毛が地面に届きそうな」という描写。おそらくニューファンドランドかチベタンマスチフと間違えてます。最新の科学を盛り込んでいるけど、犬は得意じゃないのかな?と優越感♪こういうのもこの本の楽しみ方のうちかしら(^_-)-☆2020/02/02

HANA

70
ケルンの大聖堂のテロ。暗躍する秘密結社や古代の叡智に米国特殊部隊シグマフォースが挑む。東方三賢者の遺骨に秘められた謎、ヴァチカンに秘密結社とオカルトと最新科学の知見が取り入れられていて、さらにはそれを彩るアクションと良い意味で外連味に溢れた作品となっている。こういうのもう大好き。古代の遺物に現代では考えられない叡智が込められていて、しかもそれを敵対組織と奪い合うというのはインディ・ジョーンズ以来の伝統だけど、それでも読むたびにわくわくするのよね。現在敵に先んじられてばかりだが後半でどう変化するのか楽しみ。2021/03/20

KAZOO

56
ウバールの悪魔を最初に読んだことで、このシリーズを読み始めました。既視感があるのは、かなり前に読んだ、クライブ・カッスラーのダーク・ピットシリーズを思い起こしたからでしょうか?ダン・ブラウンのシリーズも思い出しました。それでも最初から引き込まれてしまい、映画の場面を見ているような感じを与えてくれました。このような謎解きには私は弱くてすぐのめりこんでしまいます。2014/08/11

まるる

55
やることが派手。しょっぱなから派手すぎる。こんなスタートでこの後どうなっちゃうの?と気になって仕方ない。普通に読んでも面白いけど、科学やキリスト教や聖書に詳しければ面白さ倍増なんだろうなと思う。フィクションとはいえ、歴史的建造物が破壊されたり、一度に大勢の人が残忍な殺され方をしたりっていうのがアレだけど、このシリーズはインパクトとアクションとスピーディーな展開の面白さが魅力だから仕方ない。2017/02/23

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