内容説明
フランス領の貧乏貴族の娘ローズ。贅沢な暮らしに憧れて、妹の縁談を巧みに奪い取り、パリの子爵と結婚。上流の素敵な生活を手に入れたと安心したのもつかの間、夫から衝撃の事実を突きつけられる。さらに、革命の中、後の皇帝ナポレオンに愛され、ジョゼフィーヌと名付けられるが……。“女”を武器に恋の遍歴を繰り返し、皇后になった女。最後に見つけた真実の愛とは? 波瀾万丈の生涯を描く歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イトノコ
16
佐藤賢一ナポレオンからの、さっくり読了。フランスの貧乏貴族の家に生まれた少女ジョゼフィーヌ。「2度目の夫に離婚されるが王妃以上の地位となる」との占いを受け、それを掴み取ろうと奮闘する。藤本さんぽいな、と言う感じ。「ナポレオン」ではそこまで深く触れられないジョゼフィーヌの人生を補完することができた。地位も財産もない女性がのし上がろうとしたら、そりゃ手段も選んでられないよな。しかし、「ジョゼフィーヌ」はナポレオンに名付けられたと書いてある割に、最初から「ジョゼフィーヌ」表記なのはなぜ?2019/11/08
つきみ
10
ジョゼフイーヌについての本を読んだのは初。我が身一つで後先考えず突っ走る生き方は、慎重派の私には羨ましくなるほど。頭の回転が早く、悪知恵が働く女性のようだけれど、ラストは少し切ない。小説としては、会話部分など雑な感じがして少し残念。2012/05/11
ちやちわ
5
図書館にて。ごめんなさい!ナポレオンが出てくるまで「ナポレオンの奥様」と知らずに読んでました!無知って恥ずかしいw歴史の教科書でナポレオンから王冠を貰ってたのは彼女なんでしょうね。表紙を見るとあぁ!こんな感じだったと再確認。LUSHが好きなので、ナポレオンのイメージは愛妻家なのかな?とぼんやりとあった。一度でいいから恥ずかしくなる様な情熱的な言葉が欲しくなるのは女性の性でしょう。でも、それが当たり前になってしまっては「別に?」なのでしょうね。2016/02/09
りこ
4
うーん、内容的にはさらりと読みやすいけど、面白いかと言われると微妙。離婚のくだりは結構引き込まれたけど。2018/02/20
那生
4
ナポレオンの妻ジョゼフィーヌ。彼女の恋愛遍歴を描いた一作・・・なのですが、藤本ひとみってこんなにつまらない文章を書く人でしたっけ?史実に正確なのは良いのですが叙述が多く、ちょっと面白い歴史書を読んでいるのと変わりがありませんでした。想像力に富んだ大スペクタクルを描き出したかつての栄光はいずこに。期待していただけに残念でした。ジョゼフィーヌの人生自体は結構波乱万丈で興味深いです。投獄された過去があったとは知りませんでした。2012/01/10