内容説明
大学教授でありながら、クイズ番組では珍回答を連発。それでも、トレードマークの黒縁メガネをかけてにこにこ笑っていることから“ゆかい教授”と親しまれた、学習院大学名物教授・篠沢秀夫と、そこに輪をかけて明るい礼子夫人の半世紀。
50年も連れ添えば、笑っていられる日ばかりではない。突然おとずれた悲劇もあれば、頭の痛い問題もあった。それでも夫婦は笑っている。2009年には、教授はALS(筋萎縮性側索硬化症)と判明。声を失い、四肢の筋肉まで蝕まれ、一日をベッドの上で送る日々。それでも、今日も礼子夫人は、教授の隣で「あはは」と笑う。
ベッドの上で書き綴った教授渾身の自叙伝は、夫婦、家族、親友、そして教授を囲む美しい教え子たちとの、愛と絆の物語である。