感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
358
佐々木マキ作。走るのがとても遅いため、まだ一度もぶたをつかまえたことがないおおかみ。きつねはかせにもらったぶたのたねをもらって育てたが…というお話。このあっけらかんとした荒唐無稽さがいい。絵は遠近感や立体感のない、なんだかのっぺりとしたもの。しかし、またこの独特のタッチが子どもたちに親近感を与えもするのだろう。読み聞かせでは大騒ぎになりそうな気がする。2024/03/26
やすらぎ
178
ぶたのたねって何だろうと読み進めると、ぶたのたね。そんなのありなんだという、愉快に描く佐々木マキさんの魅力。これは忘れられない作品になりそう。オオカミに必要な獲物を捕らえる足の速さがなくて、どこか表情も穏やかで、誰よりものんびりしているみたいで、でもそれでいいんじゃないかなって思わせる。ぶたって意外と速く走るからなかなか大変だよね。もし捕まえられたとして、そのままじゃなくて調理をして焼いて食べようとするっていうのも面白い。こんな不思議なたねがあったなら、世界中がぶただらけになる、突っ込みどころ満載の絵本。2025/02/24
そる
178
コロナ対策で図書館利用規制のため母チョイス。内容忘れてたので再読。ブタが木に成るって(笑)。なんでまたよりによってゾウのマラソン大会が(笑)。おおかみも気の毒だけどもっと強くなってください!2020/04/25
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
126
足が遅いため獲物を捕まえる事ができず、野菜と木の実した食べたことがないおおかみ。「速く走れるようにしてほしい」とキツネ博士に頼んだところ、もらったのは博士が発明した『ぶたのたね』。土に植え、大きくなる薬をかけると木からぶたが成るという驚異の発明です。足を速くするより遥かに凄い気がします。夢にまでみた人生初の『豚の丸焼き』をいただくため、さっそく言われた通りに種をまき、じーっと辛抱していると……。佐々木マキさんのユーモラスなタッチが物語にぴったり。1989年10月初版。2016/04/02
そる
98
ちょっと忘れちゃいましたけど、保育園とかで子供と一緒に読んだと思います。ぶたが木になってるんです。おおかみがそのぶたを食べたいんですけど⋯、どうするんだっけ、おもしろかったんだけどなぁ。