内容説明
彼は復讐者だ。ヒーローではない。 鋼鉄の鎧(よろい)〈ブリガンド〉を駆(か)り、『悪魔狩り』を続ける斯波連志郎(しばれんしろう)。情報統制されている中でも〈ブリガンド〉の映像はネット上に出回っており、その正体が何かという憶測が飛び交っていた。 当の連志郎はあくまで復讐者であるという姿勢を貫くのだが、ある日その信条を揺るがす事件が起きる。 そして亜麻音(あまね)たち〈フォスファー〉は対〈ブリガンド〉の分析を進めており、反攻の機会をうかがっていた。 そんな中、紫織(しおり)が福引きで当てた優待券で、連志郎や綾(あや)たちみんな揃って海沿いのアミューズメント・パークへ行くことになる。するとそこへ〈悪魔憑き(デモノマニア)〉が現れ――。 鋼鉄の巨人が導く、ダークヒーローアクション、第2幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晦夢
16
連志郎はブリガンドが悪魔狩りとしてネットで話題になっていても我関せずだが、紫織はやきもきとしていた。一方、草薙機関やフォスファーも動き出そうとしていた。安定した話運び。少しずつ軟化してきてる連志郎がどうなっていくかだな。阿川はなんというか駄目なタイプのキモオタというか。まあ後で事情がわかれば可哀想とは思うんだがキモさというか心開くまでは距離が凄いあるけど心開けば急に距離詰める感じがリアリティあってあれ。今後連志郎がどう変わっていくのか楽しみ。個人的には尖った感じになって欲しい所。2015/04/01
まるぼろ
15
今巻は連志郎の中で「復讐者」から違う「何か」に変わり始める切っ掛けが出来たかも…な巻。ある日連志郎と詩織は恐喝されている生徒を助け、連志郎はアニメの話で意気投合するもその生徒は詩織にある執着を示すようになり…と言うお話。将太のあの思い込みと過剰な嫉妬は何処から来るんだろうと思いましたが、恐らく助けた時点でもう<悪魔憑き>になっていたんですかね…。そしてそれと対比する様な、生い立ちという意味では一番悲惨とも言える境遇の大悟がブレイバーでやってのけた土下座シーンは…とてもカッコ良かったです。次巻にも期待です。2015/04/10
アウル
13
2巻にして主人公の身近な人が悪魔憑きになりそれを狩りとった出来事により迷いが現れ始めているな。敵側の一人が主人公サイドに大分接近しつつあるし、次巻は多数の悪魔憑きで攻めて来る作戦か。ブレイバーと共闘していかないと厳しいだろうがどうなることやら。ヒロインの悪魔憑きが休眠状態となっているが果たして本当にそうなんだろうか?周りにそういった人物が集まって来やすいのも伏線ぽいな。案外悪魔憑きを統べるポジションだったりして。2015/07/21
水無月冬弥
11
榊一郎先生(@ichiro_sakaki)の #ラノベ 敵側が優先的に動き、そして伏線がどんどん積んでいく状態でどうなるのか不安になりますね。連志郎のネガティブな感情が少しでもよくなるといいんですけどね。将太くんは痛い子だけど哀れすぎましたね。○○○シーンは驚きましたけど、らしくていいんじゃないですかね? 2015/04/12
椎名
11
無難な感じに纏めてきた印象。連志郎に人間らしい戸惑いが生まれてきたり、ブレイバーとの共闘戦線が近付いていたりと王道の安心感はあるものの突き抜けたこの作品ならめはという要素が薄いのは弱味かもしれない。コミカライズ始動中ということで、打ちきりルートは免れたようで安心しました。2015/03/31