ちくま新書<br> 教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

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ちくま新書
教育の職業的意義 ――若者、学校、社会をつなぐ

  • 著者名:本田由紀【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2015/04発売)
  • 夏を先取り!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480065230

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内容説明

1990年代に、若者の仕事は大きく変貌した。非正規社員の増加、不安定な雇用、劣悪な賃金…。なぜ若年労働者ばかりが、過酷な就労環境に甘んじなければならないのか。それは、戦後日本において「教育の職業的意義」が軽視され、学校で職業能力を形成する機会が失われてきたことと密接な関係がある。本書では、教育学、社会学、運動論のさまざまな議論を整理しながら、“適応”と“抵抗”の両面を備えた「教育の職業的意義」をさぐっていく。「柔軟な専門性」という原理によって、遮断された教育と社会とにもういちど架橋し、教育という一隅から日本社会の再編に取り組む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

69
なんかまわりくどい本やなーと思った。要は既存の教育機関が一番の「お荷物」じゃないかと感じてしまった。読み書きと算数ができるようになる10才前後の子どもにロバート・キヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」とパソコンを国費で買い与えて、スマホアプリを作って販売させてみれば。天才プログラマーが誕生するかもしれないが、そんなことは二の次で自分で考える力、問題を解決する能力、法律・経済の素養も身につくと思う。もちろんスマホアプリの販売以外にもスモールビジネスのネタは転がっている。まずは「金持ち父さん貧乏父さん」やね。2017/05/08

ゆう。

32
無批判に求められる労働力育成政策には疑問がある。しかし、働くことを意識した教育は必要だろう。ただ社会に適応する教育ではなく抵抗する教育として教育の職業的意義を問う論には考えるところが多かった。2019/12/19

アナクマ

24
1-2章_高校進学率の高まりはじめた60年代中頃、高校の普通科と職業科の生徒比率は6:4だった。高等教育の提供と職業教育多様化を目指したこの政策はしかし「社会と産業の現実が裏切る」(なお本策は経済・産業への適応に偏し、抵抗という面は教育の外部、労働組合が担った)。◉90年代初頭以降は、正職員(ジョブなきメンバーシップ)と非正社員(メンバーシップなきジョブ)という両極端が併存。双方に過酷な状況をもたらしているため、高卒者や高卒未満者、大学教育における分野別の職業的意義の追求を訴える。あと、職務考にも注目。2022/04/28

りか

12
流し読みです。もう少しコンパクトにまとめられていると読みやすいですね。同じことが何回も書かれているような気がします。引用されていた児玉重夫さんの『医者にならなくても医療問題を考えること、大工にならなくても建築問題を考えること、官僚にならなくても行政について批評すること』というお言葉が胸に響きました。2010/09/04

takeapple

11
若者を取り巻く厳しい状況は、決して彼らの自己責任で語られるべきものではなく、社会のシステムを大きく変えることでしか改善できない。そのためには他者の痛みを我が事として、自分の持ち場で自分にできる最善のことを頑張って取り組んでいくしかないということかな。2015/08/07

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