内容説明
長屋を改装した小さな道場で子ども相手に剣を教える日比野左内は中条(ちゅうじょう)流剣術の達人。界隈の人々から愛される好青年である。しかしこの青年剣士には、止むにやまれぬ事情から戦わざるを得ない立場に置かれた者に一撃必殺の技を授けるという裏の顔があった。父の仇討ちのため江戸を訪れて困窮する兄妹に、左内は……。別シリーズでお馴染みの老剣客、塩谷隼人も登場。圧巻の剣戟小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
107
日比野左内一手指南 「助っ人剣客」1巻。「塩谷隼人江戸常勤記」「塩谷隼人江戸活人剣」シリーズでも登場していますが、このシリーズでは中条流剣術の達人左内さんが主役で立場が逆転していて面白そうですよ次巻も期待です。2015/09/01
あかんべ
5
スピンオフの作品という位置づけなので、本編を知らないとちょっと肩透かしだったり、登場人物の説明がやけにあっさりしている印象。やっぱり塩谷シリーズを読まねばだめか。2016/10/23
Ishiko
3
主人公が若いながら人柄が良くイケメンで好感が持てる。作者自身、居合道・剣道をされているそうで、戦いの場面は臨場感があります。以前気になっていた「五坪道場一手指南」が底本になっているとは知らず読み始め、塩谷隼人シリーズを未読なので、解からない話があり(特に後半)困惑。まずは塩谷シリーズを読むべきか?2015/04/13
めにい
3
以前の本に塩谷隼人シリーズを絡めての再構成とのこと。シリーズを読んでいなければわからないことが多数あり。ちょっととまどった。とはいえ、結末を知ってしまったので、塩谷隼人シリーズを新たに読む気も起きず、続きが出てもこのまま放置するかも。2015/04/13
あき
0
塩谷隼人シリーズのスピンオフという位置づけだけど書かれたのはこっちの方が先とのことなので、塩谷隼人シリーズに手を出す前に読んでみた。講談社の五坪道場一手指南のダイジェスト版なだけに途中で話が飛んで分かりづらく、面白いだけにもったいない。未収録のエピソードも気になるから五坪道場の方も読まなきゃなあ。2020/03/15