ハーレクイン<br> 屋根裏の男爵令嬢

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ハーレクイン
屋根裏の男爵令嬢

  • ISBN:9784596916280

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内容説明

零落した貴族の娘は、生きるために働くほかなかった。RITA賞2度受賞作家が贈る、感涙のヒストリカル!

男爵令嬢のグレースは、不安に押しつぶされそうになりながら、パン屋の扉を叩いた。借金の山を残して父親が亡くなり、住み慣れた屋敷を追い出され、働かざるを得なくなったのだ。もはや結婚も望めないだろう……。下働きにも慣れ始めたある日のこと、グレースはパン屋の常連で、変わり者の老侯爵と友人になった。そして思いがけない遺産を託される。居心地のいい屋敷と十分な手当、それから戦争で捕虜にされているという侯爵の子息を――。グレースは遺言に従って子息を迎えに行った。予期せぬ運命が待ち受けているとも知らずに。

■抜群の人気を誇る、カーラ・ケリーの新作をお届けします。名誉あるRITA賞を2度も受賞したベテラン作家である彼女は、日の当たらない場所に生きる人々や、苦境に立たされている人々を細やかに描くことでも知られています。本作のヒロイン、グレースは男爵令嬢でありながら家族を亡くして一文無しとなり、パン屋で働かざるを得なくなった身の上。働きはじめたとたんに、貴族の“元”友人からは蔑まれ、口もきいてもらえません。それでもグレースは辛い仕事に不平を言わず、誰よりも真面目に働いています。そんな彼女にある日転機が訪れます。パン屋の常連の老侯爵が思いがけない財産を残して亡くなったのです。グレースに託されたのは、老侯爵の子息。彼女は身元引受人となって、彼を迎えに行きますが、ここから物語は意外な方向に進みます。読み応えたっぷりの名作。はらはらどきどきしながらお楽しみください!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

34
天涯孤独となり、代々の屋敷も財産もすべてをなくした男爵令嬢が、村の仲良しパン屋ご夫婦のもとに身を寄せ自活する。没落した貴族の娘にしては気骨のあるこの女子が、不思議な遺産を手にしアメリカ人男性を保護することになり・・・といった出だしです。ここで登場し、男子を勇気づけた米英戦争のボルティモアの戦いは、アメリカ国歌の生まれるきっかけになったものであり、自分が大学時代を過ごした場所でもあるので胸キュンでした。もう少し先が読みたいけど、良くまとまっていて素敵なおはなしでした。2019/05/27

veri

13
今回はロマンスよりも、ダートムアの悲惨さや残酷さを描きたかったのかなぁと思いました。戦争の理不尽さを考えさせられます。けれども、カーラ作品の優しさは失われてはいません。動乱の最中に生きる人達の生き抜こうとする力強さ、仇敵を許し受け入れようとする人達の温かさやしなやかな強さ。それは、限られた作品でしか感じられないと思うのです。ただ、あのカーラ作品のほっこりを感じたかったので少し残念(´・_・`)自分の気持ちが乗らなかっただけなのかもしれないので、また再読した時はもっと楽しめたらいいなぁと思います。2015/04/18

Michelle

10
こういうのが読みたかった! 米英戦争下のもと、イギリスで捕虜になっていたアメリカ人を、仮釈放させ戦争が終わるまで保護することになったヒロイン。ヒーローのユーモアが素敵。この題名からここまでの物語は想像できなかった。良い方に期待が裏切られた。マジでイイ! 2020/11/17

sin

9
kindle版。ヒロイン、ヒーローのロマンスより、ミステリーっぽい要素と簡単に先読みさせない内容であの執事は何物?)一気に読んだ。町の人たちが皆良い人たちでホッとさせる。2015/11/14

タペンス

8
生きることの辛さがテーマなのか?と思うほど、ヒロインとヒーローの境遇が悲惨でした。ちょっとロマンス小説とは思えない内容でした。2015/06/16

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