内容説明
幼少期に絶対音感を身につけた著者。以来、身の回りには変わった事が起き続けている。街の音が「人の声」に聞こえ、「臭い」が音に置き換わり、夢の中で作曲ができる…。傍目にはヘンな出来事を、自らの目線で描く。
略歴:幼少期から音楽の英才教育を受け、絶対音感を身につける。作曲家を志し、国立音楽大学作曲学科に入学。学生時代には米国に渡り、著名ボイストレーナーのセス・リッグスに師事した。1992年、日本デビュー。「ロマンスの神様」が175万枚、ベストアルバム『The Best LOVE WINTERS』が240万枚など次々と大ヒットした。1999年、独自のメソッドを生かしたボイストレーニングとボーカルレッスンを行なう「広瀬香美音楽学校」を開校。作曲家、歌手の枠にとどまらず、後進の指導にも当たっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
50
広瀬香美さんは二つ下の年齢。何故、彼女の歌は素晴らしいのに歌ったことが無かったのだろう?歌えないキーだからなのか?彼女がデビューしたとき私は出産育児の始まった頃、テレビを観ることはあってもカラオケに行く機会が無かったんだわ。この本には彼女の個性が溢れんばかり。絶対音感って大変なことも有るのだと気の毒にも感じました。人からしたら羨ましいですが音が攻撃的に自分を襲ってくるなんて想像もつかない。騒音とはまた違う感覚。彼女は五感にも大変優れていて、それは努力も素質もあるんだな。色々知ることができて面白かったです。2015/03/01
ヨータン
12
絶対音感を持つ広瀬さんがとてもうらやましく思っていたのですが、絶対音感を持っている人なりの苦労というのがよくわかりました。それにしても広瀬さんって、努力の方なんですね。プロになっても毎日3時間も練習しているって、すごいなと思いました。2016/03/25
いく
3
広瀬香美さんのエッセイ。4歳からの英才教育で驚異の聴覚と絶対音感を手に入れた彼女のユニークな体験や歌唱力アップ練習方法などなど。 みそ汁と聞くとEマイナー(ミソシ)が響き悲しくなるからみそ汁は嫌い。ラソという音階なのに空は無いだろう、嫌い。人と会うと和音を感じてしまう、etc. 変ホ長調男子が素敵という理由にはなるほど~って思いました。 いやぁ、かな~り変な人ですが、地道な努力と苦労を重ねてるなぁと。2015/06/13
とも
1
ドレミちゃん大変。音感が良くてうらやましい、という単純なことではないんだ。うまく長所をのばせればいいが、理解者も必要。2016/04/05
higassi
1
☆×4 なんとなく「天性の才能」の人のイメージでしたが、「たゆまぬ努力」の賜物なんですね。音楽に限らず何事にも通じる気がしました。2015/07/26