内容説明
スティーヴン・スピルバーグ製作でテレビシリーズ化もされた超大作。
小さな町を突如覆った巨大で透明なドーム。破壊不能のドームに封鎖された空間に恐怖と狂乱が充満する。帝王キングの新たなる代表作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@80.7
61
作家の持つ創造力にはあらためて敬服しますが、キングはこれだけの数の人物を登場させて生き生きと描き切っているのが驚きですわ。すぐに死んじゃうのにその後も名前が出てきても人物が分るのはキャラクターが特異というよりは善人でも悪人でも一人一人思い入れを込めて描いているからだろうな。見えない壁に取り残された住民全てを書きたいのかもしれない。ビッグ・ジムはトランプだな。いやぁ~さすがキング!面白い!ってことで間髪入れずに2巻へ突入だ!どうなるチェスターズミル。2018/09/16
Koichiro Minematsu
47
メイン州チャスターズミルが、見える見えない恐怖に包まれる! スティーヴン・キング氏の作品の中でもダントツに傑作と思う。2021/07/16
志田健治
27
やばい、おもしろすぎる。来ました。これは「ザ・スタンド」「イット」「ドリームキャッチャー」級に来たのではないでしょうか。一旦読み始めたら止まらない系キング小説ですよ!実は「1」を一気読みしてしまい「2」に突入中なのですが、感想とか言ってられないくらいおもしろいです。いやあ、これは真骨頂ですね。主役級のバービー、ジュリアンはもちろんですが、脇を固める一人一人の人物がまあおもしろい。そして特に重要なのはビッグジム!こいつが主役喰ってます。親子揃って、こんなやついるか!?と笑ってしまいます。楽しすぎます。2018/08/14
眠る山猫屋
26
バービーの焦燥感。第一巻はまだ全てが手探り。誰が味方で誰が敵なのか、これから事態はどう転ぶのか、何よりドームとは何なのか。少しづつ加速していきそうなパニックの予感に、人間の善意と醜悪さが練り込まれているようで、次第に引き込まれていく。さあ、バービーと共に二巻へ。2014/06/09
トラシショウ。
19
積読消化。自家用飛行機の試験運転中だったクローデット・サンダーズと一匹のウッドチャックが最初の犠牲者だった。秋晴れのある朝、メイン州チェスターズミルは突如として僅かな水や空気しか通さない透明な障壁により外界と物理的に隔絶される。米軍により「ドーム」と名付けられたそれに覆われた小さな田舎町は、閉じこめられた者達の恐怖と混乱から徐々に異常を来たしていく。「アクセル踏みっぱなしの小説を書く」と言う作者の宣言通り、ベタ踏みのトップギアから緩急をつけながらも踏み続けられる、緻密で濃厚な読み応え(以下コメ欄に余談)。2017/02/18