内容説明
鬼才スタンリー・キューブリック監督による映画化作品でも有名な、世界最高の「恐怖の物語」
雪に閉ざされたホテルに棲む悪霊が、管理人一家を襲う。天才キングが圧倒的筆力で描き出す恐怖! これこそ幽霊屋敷もの、そして20世紀ホラー小説の金字塔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
229
物語は訪れるべきカタストロフィへ徐々に向かうよう、恐怖の片鱗を覗かせながら進むが、冒頭からいきなりキングは“その兆候”を仄めかす。≪オーバールック≫という忌まわしい歴史を持つ、屋敷それ自体が何らかの意思を持ってトランス一家の精神を脅かす。それもじわりじわりと。特に禁断の間217号室でジャックが第3者の存在を暴こうとする件は既視感を覚えた。この得体のしれない何かを探ろうとする感覚はそう、荒木飛呂彦のあの有名なマンガを読んでいるような感覚だ。頭の中で何度「ゴゴゴゴゴゴッ」というあの擬音が鳴っていたことか。2017/02/10
夜間飛行
216
雪山の無人ホテルでアル中男が一冬過ごすとどうなるか? 日常生活においてすでに不穏な親子三人の行く末はダニー少年の《パパがぼくをいじめる夢》の通りになるのだろうか? キングを読むと、作中人物と一緒に断崖絶壁に向かって突っ走る列車の乗客にさせられてしまう。特に本作では、物を書く主人公が作者の分身であると共に読者の鏡にもなっているようだ。つまり、私自身が癖や依存から狂気、そして破滅へと向かうジェットコースターに乗っているのだ。そして恐ろしいけれど、そんな危うさも実は生きる力になっているのではないかと思えてくる。2020/09/27
ケイ
146
息子の言っていることが最初はわからなかったのだが、その支離滅裂な理由がみえてくると、次に何が起こるのか、何が待ち受けているのか、彼らに何が起こるのか、待ち構えるもホッと胸を撫で下ろす、という繰り返しだった。息子だけが見えるものの描写のされ方 により、彼だけが見えるものが私にも見えてくるようで怖い。2017/10/08
nobby
142
映画含めキング初体験。舞台はコロラド山中の豪華リゾートホテル オーバールック(景観荘)。積雪と極寒から周囲と完全に隔離されるシーズンオフに管理人として住み込むことになったトランス一家。そこには何やら不可解でおどろおどろしい様子満々だが、まだ何も起こっていない。5才の息子ダニーの他人の心の声が聴こえたり、時には未来も見える“かがやき”という不思議な能力が、どんな結末を呼ぶのか不気味。それよりアルコール使用障害克服に苦しむ父親ジャックの徐々に垣間見える狂気が怖い。はたして217号室へ踏み込んだ展開やいかに!?2017/11/03
まふ
127
初読。幽霊ものということで気乗りがしないまま読んだ。設定がオドロオドロシイ。年度営業終了の閑散とした高級ホテルにワケアリ家族が管理人として住み始める。飲酒癖アリの自制心おぼつかない亭主、5歳の子供は超鋭敏感覚の夢幻体質、妻は離婚も考えつつ何とかとどまっている不安定な情緒、ということで事件が起こらないはずがない。と、上巻は下巻の設定のためのオソロシイ前提条件がテンコ盛りで積み上がる。下巻を読むしかないが、正直読みたくない気持ち半分である。G1000。2024/12/09
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