内容説明
四天王寺カウンセリング講座での講義録をまとめた同名タイトルの書籍の文庫版を電子化したもの。家族の問題、いじめや不登校、カウンセラーの責任と資格、「生きる」ということ等、現代社会を生きる上で出会うさまざまな問題を通してカウンセリングとは何かを考える。巻末解説は、スクールカウンセラーをはじめとして、現場で日々、多くの思春期の子どもたちを相手に臨床を行っている臨床心理学者の岩宮恵子氏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大島ちかり
14
古いので、と思いながら、河合先生の本なので読んでみました。やっぱり河合先生の本は分かりやすく、ありがたい。カウンセラーの資格は自分の責任にあるもので、人間のことを全て理解は出来ないから、ずっとこれでいいのかと葛藤を続ける。これがなければ、カウンセラーは素人。素晴らしくまた恐ろしい職業です。2016/02/05
のぶのぶ
9
行きつけの本屋さんで気になり、購入してきましたが、本当に参考になっています。少しずつ読みましたが、それが生きて仕事ができている。反省もあり、自分が熱すぎて引かれているんだなあ~と反省。書評にもあるように「いじめ」を引き起こす日本の土壌は納得です。みんなが少しずつ我慢をしている、確かにです。下巻もあり、少しずつ読みたいし、再読もしたい本です。2015/07/20
あかね
1
語り口調がソフトで読みやすいです。驚いたのはあの有名なロールシャッハテスト(インクのシミを見るテスト)で思春期の子供は普通の子供でも分裂病(今でいう統合失調症)と間違う時があるとは!衝撃でした。そりゃあ激しいわけだよ、思春期…。2021/06/30
akane
1
河合隼雄さんの本は初めて読んだが、日頃思っていることを言葉にしてくれたり、切り口が面白い。もっと読んでみよう。2016/12/09
Hiroyuki Okumura
1
カウンセラーの重さを学べた。プロの姿勢は常に問続けるのだな。2015/03/22