内容説明
本書は、二つの「食の知恵」を、できるだけ分かりやすく、ノウハウを中心にまとめたものです。一つは、「下ごしらえ」。筆者が自宅の小さな実験室で効果を検証した「ゆでこぼし」や「アク抜き」などの、除毒のノウハウです。もう一つは、「おばあちゃんの料理」。伝統的な和食により立証された、解毒料理と健康害に対する免疫力アップ料理です。これらは、どんな食問題にも対応できる、究極の原理であると自負しています。私たちの食生活を取り巻いている不安は、山のように存在します。特に近年は、残留農薬や食品添加物、放射性物質汚染、輸入食材問題、偽装表示、異物混入など、毎日のようにニュースで取り上げられる話題はあとを絶ちません。自分の身は自分で守らなければ、誰も保障してくれなくなったこの時代に、本書が、安心・安全な食事づくりの一助となりましたら、これほどの喜びはありません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naoっぴ
61
食品の添加物、農薬など普段ちょっと気になっていることについてよくまとまってると思います。水にさらす、切るなどのほんのひと手間でできてそんなに完璧でないところが私向き♪ 食品の安全性って、気にしすぎても精神衛生上よくないのでこのくらいがいいですね。ほうれん草、小松菜、春菊はきちんと洗わなくちゃ。ビニールハウス育ちの季節外れの食材も。バナナは根元1センチ残そう。そんな感じ。気になった時に気になった食材のところを読めるので、お料理本と一緒にキッチンに常備しとこう(^^)2016/02/04
ロア
22
全部やるのは無理だから、完璧じゃなくて良いんだよ。70点取れれば充分♡(●´ω`●)さて…日本は世界の中でも突出したお薬大国であることは超有名な話ですね。本当は農薬や化学肥料を使わなくたって、美味しい野菜や果物は育てられるのです。これは本当の本当で、事実なのですが、国は国民の健康よりも企業の保護や利権の方が大切なので、私たちは農薬や添加物まみれの食材を食べることを余儀なくされ、病院に行けば薬漬けにされてしまいます。国や企業に食の安全や健康維持を依存しているだけでは、自分の身は守れないのです。2020/10/28
ジュリ
3
食品添加物や農薬の落とし方だけでなく、食材の選び方、不安物質、活性酸素対策などについても書かれていて、安全な食事の参考になった。2016/09/10
美桜
2
今までの洗浄方法では不十分な食材もあることがわかった。覚えきれないのでよく使う物から少しずつ慣れていきたい。2017/11/26
のぼる
2
細かく切ったり、水やお湯で汚染物質を染み出させるということ。栄養溶出との兼ね合いが難しいですね。50度洗いでやった気になっているけれど、実際はちゃんと落とせているのかな…。スカベンジャー料理は心に留めておきたいと思う。日本が誇るおばあちゃん料理!食の安全対策は70点で良い、というお言葉は現代で生きるためにとても大切なことなのだと思う。2016/02/10