出版社内容情報
2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』の主人公・徳川家康をテーマにした大御所たちの短編時代小説を集めたアンソロジー。芥川龍之介、池波正太郎、山田風太郎、山本周五郎ら7人の大御所作家による家康を題材にとり執筆した短編小説を厳選収録。大河ドラマをより楽しむための副読本にもなる珠玉の一冊です。家康の人生の時系列に沿った順番に短編作を収録しているので、一冊読むことで家康の一生を味わうことができます。また直木賞作家の今村翔吾氏にも推薦コメントをいただいております。
内容説明
2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』の主人公は徳川家康。三河の土豪・松平家の子に生まれた家康だったが、幼少期は織田家・今川家の人質として育ち、松平家を継いだあとも今川、武田、織田といった勢力に翻弄され続けた。天下を平定した豊臣秀吉に臣従しつつも、最終的には豊臣家を滅ぼし、江戸幕府を開いた家康。波乱に満ちた生涯を送った家康とその家臣たちの姿を描いた歴史時代小説アンソロジー。
著者等紹介
芥川龍之介[アクタガワリュウノスケ]
1892年、東京生まれ。1914年、東京帝国大学在学中に、菊池寛らとともに第3次『新思潮』を創刊。古典を題材にして、そこに近代的解釈を加えた短編を多く生み出したが、晩年は自身の陰鬱な精神世界を抽出したような作品も発表した。代表作に『羅生門』『芋粥』『藪の中』『地獄変』など。1927年逝去
池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年、東京生まれ。1955年、東京都職員を退職し、作家生活に入る。新国劇の舞台で多くの戯曲を発表し、1960年、第43回直木賞を『錯乱』によって受賞。1988年、第36回菊池寛賞を受賞。代表作に『真田太平記』『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』シリーズなど。1990年逝去
滝口康彦[タキグチヤスヒコ]
1924年、長崎県生まれ。高等小学校卒業後、事務員、鉱員などを経て作家生活に入る。1957年に『高柳父子』が直木賞候補に。合計6回直木賞候補となった。生涯の大半を佐賀県多久市で過ごし、九州各地を舞台にした小説を数多く発表した。代表作に『拝領妻始末』『薩摩軍法』など。2004年逝去
南條範夫[ナンジョウノリオ]
1908年、東京生まれ。東京帝国大学卒業後、経済学者として大学で金融論、経済対策を講じる。1952年に歴史小説『子守の殿』が第1回オール讀物新人杯を受賞し、翌年直木賞候補に。1956年に『燈台鬼』で直木賞を受賞。人気作家になった後も大学の講師を続けた。代表作に『細香日記』『駿河城御前試合』『元禄太平記』など。2004年逝去
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経て1988年に『花月秘拳行』で作家デビュー。2007年に上杉景勝の家臣、直江兼続の生涯を描いた『天地人』で第13回中山義秀文学賞を受賞し、2009年にNHK大河ドラマの原作となる。代表作に『覇商の門』『黒衣の宰相』など。2015年逝去
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
1922年、兵庫県生まれ。東京医科大学卒業。1947年、『宝石』新人募集に応募した『達磨峠の事件』でデビュー。翌年『眼中の悪魔』『虚像淫楽』で第2回探偵作家クラブ賞短編賞を受賞。2001年逝去
山本周五郎[ヤマモトシュウゴロウ]
1903年、山梨県生まれ。本名、清水三十六(さとむ)。横浜市立尋常西前小学校卒業後、東京・木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。関東大震災後、復職せずに文学修行に努める。1943年、『日本婦道記』が第17回直木賞の候補に推されるが辞退。その後も毎日出版文化賞、文藝春秋読者賞に推されるが辞退。1967年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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