内容説明
プレハブ住宅の中国進出の賭けに出た住宅メーカー社長の挫折から、戦後日本経済の縮図を浮き彫りにした長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SAT(M)
11
以前ブックオフの棚の前で「どれにしようかな♪」で選んだものの、読む気が起きず(しかも読メコメント数が0…)、そのまま数年積ん読しており…。そろそろ読んであげないと、本が気の毒だと言うことで読んでみると、これが(数年がかりでハードルを下げた分)意外と面白かった、というある意味貴重な読書体験をさせてもらった1冊。裏金・愛人・暴力団…。高度成長期、「モーレツ」なワンマン経営で成り上がった、住宅会社社長の一生を描いたビジネス小説。現代には合わないものの、高度成長期の経営者の精神性や時代性が色濃く出た作品かと。2018/09/29