内容説明
自己表現が苦手な日本人なら、対人関係にまつわる悩みは誰にでもあるはず。日常のちょっとしたコツをわきまえて、じょうずなコミュニケーションのノウハウを身につけましょう。本書で取り上げる「対人関係療法」は、短期対人関係療法という特別なかたちのものです。もともとはうつ病の治療法としてアメリカで開発されたものですが、認知療法とともに効果が実証されている数少ない精神療法のひとつで、最近は摂食障害やPTSDなど、さまざまな治療法として活用されています。
目次
1 あなたの人間関係をチェックしよう(対人関係がストレスをためる あなたの対人関係の質をチェックしよう コミュニケーション上手になろう)
2 それぞれの問題へのとりくみ方(大切な人を失ったとき 相手とのズレに悩むとき 変化にうまく適応できないとき 誰ともうまくいかないとき 困難に直面したとき 対人関係療法の応用とコツ)
3 よりよい人生に向かって(心の健康のための仕上げ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
31
★★★★★ストレスの原因のほとんどは対人関係なので、家族や恋人など「重要な他者」、友人、仕事の人たちとの間のコミュニケーションの方法を変えたり、お互いの相手に対する役割期待のズレを改善していくことで、健康な心を保っていくという対人関係療法。ケース毎に分かりやすく解説されているし、方法も実践的。様々な「困った」を解決するのにとても役立つ。面白かった。2023/06/24
うさうさ
10
『重要な他者』とのコミニュケーションについて書かれた本。分かりやすく、その重要性も理解できるが、なかなか全てを実践するのは難しい。適切なタイミングで、適切な表現で、きちんと会話するのが大事なんだな。要は、コミニュケーションに横着したらダメということね。2014/10/31
まちゃ
9
精神科医が実際の現場でのエピソードをもとに書いているのでとてもわかりやすく勉強になった。自分にとって重要な他者は誰なのかを知って、うまくコミュニケーションをとっていくことが楽しく楽に生きていく秘訣だ知った。非言語コミュニケーションや、間接的なコミュニケーションではなく、自分の気持ちを正直に相手に話してわかりあうことが大切。2023/12/01
zen1ro
9
手紙って 意外に有効な 手段だな2018/04/20
西嶋
9
対人関係を改善する方法は主に「役割期待を変える」「コミュニケーションの質を改善する」の二つだという説明に、今回再読してようやく納得できるところがあった。2017/12/27