内容説明
澪愛の描いた絵本は、幼き紅羽と大スキなあの娘の物語だった。しかし紅羽には憶えがない。思いが晴れないでいたが、高熱で療養中の銀子が口ずさむ『スキの歌』にハッとする。銀子が大切な友達だったあの子…? 一方、看病を続けていたるるは「罪グマへ」という宛名の手紙を見つけ、そこに書かれた銀子の罪に驚愕する――。TVアニメ「ユリ熊嵐」7話から12話までを収録したノベライズ版完結巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじさん
4
2015年のTVアニメ放送と同時期に刊行されたノベライズ。製作陣がしっかり監修した内容は極めて忠実。癖になる独特の映像表現がない代わり、登場人物の秘めた内心が補足されている箇所も多く、やや複雑なアニメ版をより深く味わう助けとなるアイテムだった。主旋律である『嵐が丘』を読んだ事で、アニメ視聴時欠けていた視点の存在に気付き慌てて手を出したが、両作の異同が生む詩情は想像以上に鮮烈。断絶された世界で自と他の境を越え繋がり合える可能性への祈り、みるんの告げる簡単な、しかし完全に盲点だった結論に小説版でも号泣だった。2019/07/15
斧
1
やっと読めたー!アニメ途中で止まってたからずっと気になってて。るるちゃんずっとただのいい娘じゃん!!報われてほしかった…。2015/09/14
角
0
N2015/06/04
伽羅
0
ほぼアニメ通りでしたが、やはりるるの行動のところは胸をつかれました。エピローグのところがわかりやすく語られていて、アニメを補完してくれた印象。2015/05/06
tatakuma
0
上巻よりも文章がすっきりして読みやすくて、内容も充実していて良かったです。2015/04/04