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内容説明
天才しりあがり寿が、月刊コミックビームに足かけ5年に渡り描き続けた意欲作、怒濤の単行本化第3弾! ひとつの雑誌連載で、3つの異なる長篇を断続的に発表し、途中で掲載された短篇(『あの日からのマンガ』他に収録)なども取り込みながら、すべてがひとつに収斂していく…そんなアクロバティックな長篇連載作として、一部で大きな話題となった多重螺旋アンチロマン、ついに佳境、シリーズ最大の問題作、単行本解放!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
13
社会がグイグイ押してくるから、普通なら押し潰されぬよう頑張って内圧を高めて生きていく。ところが恋愛によってつながった若い二人は社会の圧力を意に介さない。反社会的に非ず、非社会的に生きることができる時期があるのだ。それが束の間であるにしても。世界との没交渉が恋愛の本質であると言ってしまおう。しかし酷すぎやしないか二十一世紀。もはや若さでは太刀打ちできぬほど社会は寛容さを失った。わずかなエラーでも立ち直れぬほどの痛手を負うとされている。若者に対する僕の感情は羨望と嫉妬と同情と絶望の化合物である。2020/10/03
かながわ
2
間を置いての3。繰り返し行われる「どうなるの?」「うるせえよ!」の会話は醜いけども日常。組んず解れずの物語浸食が加速しててカオス。最も笑ったかつ恐ろしかったのは「はいっ理想の親でございます」2021/06/05
ニッポニア
1
中毒性がある。まずい、何度も読みたくなってしまう。2015/12/12
杉浦印字
1
とてもいいわけのわからなさだ。『あの日からのマンガ』を正史とするなら全部は夢なのか、夢と夢の切れ目すらあいまいなまま愛と不安ばかり置き去りに夢は『黒き川』に接続される。物語の数々は、3.11は、どこに向かうのか。これほど完結巻の期待をあおる構成もない。もし最後がうたかたの夢に消えても、3.11のある現実は残るんだよなあ。2015/04/04
T.Y.
0
震災後の不安に包まれた街で暮らす若いカップル。彼らの周囲には、天への階段や空中に浮いた巨大な顔のある岩という異様な光景が出現する。やがて男は夢の中でアレキサンダーとして狂気の遠征の出発し、現実にも姿を消す。人々のいなくなる街に残された子供と共に女は…。夢と現実の間を行き来し、どこまでが現実でどこからが夢か分からない超現実漫画、『弥次喜多』のしりあがりが全開の作品。あまり関係のないショートギャグも妄想経由で組み込んだ形か。こちらは連載期間が3.11以降なので、その空気と時事ネタもダイレクトに反映されている。2015/03/25
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