講談社学術文庫<br> チベット旅行記(下)

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講談社学術文庫
チベット旅行記(下)

  • 著者名:河口慧海【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 講談社(2015/03発売)
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  • ISBN:9784062922791

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内容説明

仏教の原典を求めて、1900年当時厳重な鎖国をしていたチベットに、困難を乗り越えて、単身入国・帰国を果たした河口慧海師の旅行記です。最高の旅行記かつ、生活・風俗・習慣の的確な記録として、チベット研究の第一級の基本文献です。『西蔵旅行記』(1904、博文館)を底本とし、挿絵も全点収録しています。また、改訂版(1940年)と英訳本(1909年)も参照し、完全な形になっています。(講談社学術文庫)

目次

凡 例
第七八回 チベット人の誓言
第七九回 僧侶の目的
第八〇回 婚姻(その一)
第八一回 婚姻(その二)
第八二回 送嫁の奇習
第八三回 多夫一妻
第八四回 晒し者と拷問
第八五回 刑罰の種類
第八六回 驚くべき葬儀
第八七回 奇怪なる妙薬
第八八回 チベット探検者
第八九回 鎖国の原因
第九〇回 不潔の都
第九一回 旧教と新教
第九二回 法王の選定
第九三回 子供の選択
第九四回 教育と種族
第九五回 豪族と最下族
第九六回 教育の奨励法
第九七回 チベットの物産
第九八回 輸出入品と商売
第九九回 貨幣と版木
第一〇〇回 願文会
第一〇一回 法王政府
第一〇二回 婦人の風俗
第一〇三回 婦人と産児
第一〇四回 児女と病人
第一〇五回 迷信と園遊
第一〇六回 舞 踏
第一〇七回 チベットとロシア
第一〇八回 チベットと英領インド
第一〇九回 輿 論
第一一〇回 清国とチベット
第一一一回 ネパールの外交
第一一二回 チベット外交の将来
第一一三回 モンラムの祭典(一)
第一一四回 モンラムの祭典(二)
第一一五回 モンラムの祭典(三)
第一一六回 投秘剣会
第一一七回 チベットの財政
第一一八回 チベットの兵制
第一一九回 チベット宗教の将来(一)
第一二〇回 チベット宗教の将来(二)
第一二一回 秘密露顕の端緒
第一二二回 商隊長の秘密漏洩
第一二三回 チベット退去の意を決す
第一二四回 恩人の義烈
第一二五回 出発準備
第一二六回 出発の準備整う
第一二七回 いよいよラサを出ず
第一二八回 ゲンパラの絶頂
第一二九回 山路を辿って第三の都会に入る
第一三〇回 いよいよ関所に近づく
第一三一回 五重の関門
第一三二回 第一の関門
第一三三回 第一関門を通過す
第一三四回 途上の絶景と兵隊町
第一三五回 無事四関門を通過す
第一三六回 いよいよ第五の関門
第一三七回 いよいよ五重の関門を通過す

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てつ

30
なかなか読みごたえがあった。明治期に何のあてもなくチベットに向かう信念の姿は冒険小説。知られていないチベット風俗を描くルポでもあり、評論でもある。宗教といういい意味で片寄った価値観を背景としているが、できれば若い人におすすめの本である。苦労を苦労とも思わないその書きっぷりに脱帽。2022/09/26

Toshi

25
明治時代の僧侶がチベットに仏典を求めて旅をした記録であり、説教臭いスローな読み物を想像しがちだが、あにはからんや痛快無比な冒険譚にして100年以上前に書かれたとは思えない文化人類学の名著である。もちろんステレオタイプは大いにあるし、脚色もあろう、それでも河口慧海の功績や本書の輝きが陰るものではない。下巻では、ラサに到着し1年余りを過ごす中、日本人であることが露見しそうになり、ダージリンまでの脱出行を描く。序文を川喜田二郎が、解説を深澤久弥が書いている。沢木耕太郎など紀行もの好きの方にはお薦めの書。2025/06/22

eihuji

13
生涯肉食をしていないことを何度も作中でアピールしている 慧海だが、チーズやバターはもとより生乳にも禁忌は無いようで、肉入りの粥から肉を取り除いたものも平気で食する。 病的なヴィーガンとは次元が違いベジタリアンともやや一線を画する。これくらい図太くなければ単身入蔵なんて出来やしない。頑健な肉体が信念を保障するのだ。それはともかく、チベットは独立国家である。中共による空疎な牽強付会はどれほど並べ立てたところで侵略を糊塗できない。 2019/11/10

或るエクレア

7
(下)はチベットの首都ラサでの生活が大部分。相変わらずシナ人と偽ってはいるが、最上位の寺に入学したり、人々を治療して薬師如来の化身と信じられたり、VIPと懇意になったり大活躍。ラサの寺の内政や風俗、チベット人の気質などがよくわかった。特に凄いのが慧海上人がチベットを取り巻く外交に精通している所で、これは死ぬまでスパイ疑惑が掛かっても仕方が無いと思った。ロシア皇帝を菩薩の化身と思う所がもうね・・。私もその昔ネパール辺りを旅行したことがあったので、情景や空気感が浮かんできてとても楽しく読めた。2015/06/21

tekesuta

7
チベットに入国してからひっそり過ごすかと思いきや、医者として遇されありがたられる。 また、日本人だとばれて出国するときの鮮やかさとか仏の加護が仮にあったとしても、大冒険をやってのける人は胆力が違う。 2015/05/29

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