内容説明
吉原で開業する医師・宇田川光蘭。腕に遠島の刺青があり、遊女の医者として生活する変わり者だ。吉原で起こる事件の捜査を手伝い、時には奉行所に代わり悪を『捌く』。活殺自在の医師の活躍を描くシリーズ第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
109
遊郭医光蘭 闇捌きシリーズの2作目。2015.03発行。字の大きさは…小。共生、転ぶ、仇、斬首、秘密の5話。吉原で遊郭医を営む宇田川光蘭は、花魁の病を治すかたわら、花魁の心を癒していく。光蘭は、15年前に加賀で父・乾喜助が死の間際に、お前の母は別にいる、私はお前の親ではないと聞かされる。そして母の形見の筥迫を渡される。その筥迫の奥から光九郎と書いた紙が見つかる。そして公儀御庭番・阿修羅が「上様、やっと見つけました。光九郎様です」とつぶやく…、これはどういうことか。光蘭の出生の秘密が明らかにされるのか…。2020/04/26
海猫
86
あいかわらず読みやすく、平易なのにちゃんと痛快。ルーティンをこなしつつも、主人公や作品そのものの掘り下げをやってて次巻に興味を惹かれる。というかここから本題に入っていきそうなので続刊お願いしますね。2015/11/10
雅
41
医師であり忍びとして悪を捌く。これだけでもなかなか面白いけど過去が明らかになってきたり、意外な事実が出てきたりこの先気になる展開2019/11/03
なにょう
20
これ続きはないんやろかー幕府はどうなるのか?家斉の娘で近衛文磨の曾祖母の加賀藩の溶姫は?首切り浅右衛門との交流……もっと読みたかったなあ。★ドラえもんもびっくりの「転心丹」。飲んだら心にひそむ本音を吐かずにはいられなくなる。毒を含んだ「鱗粉」。これを光蘭は口に含み敵方に吹き付け相手の隙をつく。二つの道具と数々の薬とで敵方をバッサバッサとやっつける。★なんかうまく行きすぎだけど、まぁ娯楽で楽しんでるから、まぁね。2020/04/05
真理そら
19
緒方洪庵が種痘の件で江戸に来た。お供は光蘭を嵌めた?鈴木。山田浅右衛門登場。偽山田丸が出てきて浅右衛門と光蘭は共闘らしきものをする。浅右衛門関連の小説も好きなのでうれしかった。連作短編集形式なので読みやすいが、光蘭の出生にまつわる謎が続いている。実の母の形見の大奥関連の「筥迫」がポイントになっているので、もしかしたら御落胤?ということは溶姫への気持ちは恋ではないということになるが…この状態で3巻目がなかなか出版されないのは困る。2017/12/22
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