東洋文庫 シリア縦断紀行 ２

著者名：著者：Ｇ．Ｌ．ベル/訳者：田隅恒生

平凡社（2015/03発売）

• ISBN：9784582805857

内容説明

アラビアのロレンスの女性版ともいわれる著者が，1905年，複雑な政治状況下にあったシリア地域を訪れ，人びとの生活習慣や心情，各地の古代遺跡のようすをつづった旅の記録。第２巻は，バアルベク，ザーウィエ山地をへて，アレクサンドレッタにいたるまで。総索引を付す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ドウ]

感想は(1)で書いたので、ちょっと面白かった一節を抜粋。「バザールの噂話や・・・荷駄よりも豊富な話題を積んで町から町へと運んでゆく騾馬追いたちの話に耳をすましてみる。すると全アジアは互いに関連する多くの細い鎖でつながっていて、ヨーロッパの対外政策はどんな細部も、中国に始まり先はどこでもいいがこの広い地域のなかで世論という秤にかけられ、ある程度正確に評価されているように思われるのだ。」(下巻p.86)

2019/06/25