東洋文庫 知恵の七柱３

著者名：著者：Ｔ．Ｅ．ロレンス/訳者：柏倉俊三

平凡社（2015/03発売）

• ISBN：9784582802009

内容説明

落日のオスマン帝国の桎梏のもと，アラブ反乱軍を率いて立ち上がったロレンス。あまたの毀誉褒貶に包まれる彼の真情を吐露した回想録。第９回〈日本翻訳出版文化賞〉受賞。第３巻は，アラブ反乱の基礎を論じた序の巻と，アラビアへの初訪問，フェイサルの北方計略，メディナ鉄道への襲撃を語る第一から三巻までを収録。巻末に解説を付す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[足々タリ]

知恵の七柱の最終巻。軍の規模が拡大し、イギリス軍と本格的に合流したことで飛行機や装甲車など当時の近代兵器を用いるようになり、また真っ向からの勝負でもトルコ軍に損害を少なく勝利できるようになってもいる。イギリス人とアラブ人の間に立っているロレンスの葛藤もこの巻では重く述べられている。

2015/07/06

[えぐざいる]

散発的だったアラブの反乱が、ダマスクス占領に向かって収束していく中、ロレンスがこの思惑の交錯、アラブの民の中での異質感、2つのジレンマに終始悩まされながら、いつものごとく冷静に外界と内面を描写していきます。映画はもう記憶がおぼろげですが、ダマスクス占領後、アラブ部族のいさかいと英国-ヒジャーズ家との政治のかけひきに失望していくロレンスの描写が印象的ですが、この本の描写とは大分離れて脚色されているように思いました。第1じ世界大戦の各戦線や英軍本部とかなり連携してアラブ戦線を進めていってた事もこの本で知りまし

2011/03/16

[tkm66]

もう読み通す根性がない③